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Posted by たまりば運営事務局 at

2014年12月16日

ナッツリターン事件 なぜ三代目は会社を潰すと言われるのか


財閥三代目のバカ娘が引き起こした
大韓航空のナッツリターン事件は、
子息への事業継承の難しさを象徴している。


日本のみならず韓国でも
「三代目が会社を潰す」とよく言われるそうだが、
それはなぜなのだろう。


自分は、
本人の積み上げたキャリアでない
親が作ってくれたキャリアと
本人の人格とのバランスが取れていないこと
に原因があると思う。


苦労は買ってでもしろとまでは言わないが、
くだんの財閥三代目副社長の場合、


米国の大学を出たのも、
大韓航空グループでのキャリアも
すべて本人の力で勝ち取ったものではなく、
父親であるグループ会長から
与えられたものである。


そこまでは、
創業者の親が後継者として自らの子息を
引き上げていく風景として
どこでもよくあることである。


問題は、成熟した人格というものは、
親が与えることの出来ないもので
本人しか獲得できないものであることだ。


人は様々な人と出会い、
喜びや悲しみ、苦しみを知り、


自分の力だけではどうにもならない
こともあることを知り、
少しずつ人格を成長させていく。


そうしたプロセスを経験できるのは
本人のみである。


大韓航空の副社長の場合、
現在の地位と人格のバランスが取れていない、
つまり「こども」だったということなのだろう。


しかしこのナッツリターン事件、
価値あるキャリアとは何かということを
示してくれているとも言える。


キャリア獲得の過程でやってきたことは、
結果が出たときもあれば出なかったこともある。


だが、そこで本人が全力を尽くしたこと
心血を注いでやったことというのは、


身についたキャリアとして成熟した人格を
形作ることに間違いなく寄与している。


三代目でも成功している経営者に
親とは無関係の会社で苦労してきた人が
多いのは偶然ではないのだ。



  

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)時事ニュースから