2015年02月08日
坪田信貴先生のセミナーに行ってみた②
「地あたまがいい」という言葉がある。
この言葉は、本人の努力ではなく、
元々本人が備えている基礎知力
のようなものを指している。
スポーツの世界では
「もともと運動神経がいい」などと言うが、
この言葉も同じような使われ方をする。
だが、坪田先生によると
「地あたま」などというものは存在せず、
たまたま成功した人を見ているから
言う言葉に過ぎないという。
坪田先生が書いた「偏差値38のビリギャルが
一年で慶応大学に現役合格した」実話に対して、
「たまたま指導する前は成績が悪かっただけで
ほんとうは頭が良かったんでしょ」
つまり、「地あたまが良かっただけ」と
よく言われたそうだ。
だがそのような言葉は、
彼女が慶大に現役合格した事実を人々が
知っているからそう言っているだけで
もし不合格だったら誰もそんなことを
言わない話である。
つまり、人は事後的に大学のラベルを見て
言っているに過ぎない。
先生によれば数々の同様の実績において、
指導した生徒たちが潜在的に優れていた
ということは特に無いそうで、
だいたい平均的なレベルの学校の中で
学年360人中270番くらいの子が多いそうだ。
(クラスでは40人中30番くらい)
つまり、多くの場合
「才能は元々備わっているものではなく、
努力の結果に過ぎない」
というのが先生の考え方だ。
世の中に神がかり的に頭のいい人が
存在することは確かだが、
それ以外のほとんどすべての人は
努力しないことの言い訳として
「運動神経がいい」とか「地あたまが違う」
と言っているだけのようである。
Posted by グッドリスナー at 17:00│Comments(0)
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