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Posted by たまりば運営事務局 at

2014年12月02日

モチベーションが高まるというのはどういうことか


最近、「モチベーション」について
考えることが多い。


人というのはどんな時に頑張れる
のだろう?


モチベーションが高いとか、低いとか、
上がるとか下がるとか
それは一体どういうことなのだろう。


人間の不可思議さは、
単純に目の前の報酬とか快適快楽、
名誉地位などではモチベーションが
高くならないことだ。


自分は、モチベーションを上げるのは
「承認と愛情」であると思っている。


古代中国の故事でとても好きな話がある。


ある国の王様が、家来たちを招き、
祝宴を開いた時のこと。


一陣の風が吹き、
かがり火が消えてしまった。
あたりは真っ暗闇。


その時、暗闇に紛れて王様の妃に
強引にキスをした不届き者がいた。


妃はとっさの機転でその男の
烏帽子を引きちぎり、王様に
「私の唇を奪ったのは烏帽子の無い男です」
と告げた。


その時王様は、妃の言葉を聞いて、
かがり火に再度点灯する前に
その場に居た全員に烏帽子を外すように命じた。


かくてせっかくの愛妾の機転も
無駄になってしまった。


そんなことがあって何年かがたち、
王様は戦場で敵に囲まれ、
絶体絶命のピンチを迎えた。


もうだめだと討ち死にを覚悟した時、
突然王様の危難を救うため
猛然と横から飛び込んできた男がいた。


その男の獅子奮迅の働きで王様は
助かるのだが、その男は傷を負い、
息を引き取ってしまう。


だが、男が息を引き取る寸前、
身代わりとなって戦ってくれたことに
感謝の言葉をかける王様に対し、


「あの祝宴の時、妃の唇を奪い、
烏帽子を取られたのは私でした。
いつかその時の王様の恩義に
報いたかっただけです。」
と言って笑って息を引き取った。


この故事のポイントはふたつある。


一つは、
王様の家来に対する深い愛情と信頼、
そして度量の大きさ。


もう一つは、自分の命と引き換えに
王様を救った男の高い忠誠心
=モチベーションである。


男は、王様が自分たち家来を愛し、
認めてくれていることに対して、


この王様のためなら死んでもいい
という高いモチベーションを
持ち続けていたのである。


「武士は己を知る者のために死す」
というが、


人は感情の動物、自分の存在が承認され、
信頼されてこそ本当の力を発揮する。



  

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)歴史・故事から