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2014年10月18日

大学院生は研究室にとって「カモネギ」なのか?


世を騒がせたSTAP細胞問題、
また決着を見ていないが、
背景には未熟な研究者を量産する
大学の問題があると指摘する声がある。


大学の研究室も企業と同様の
短期的な成果を求める風潮に押され、


研究者をじっくりと育てることが
出来なくなってきているらしい。


研究費の獲得競争は熾烈を極め、
実績となる論文を短期間に数多く
出さないと資金を得られない。


だから研究室も必死になる。


大学院生をたんなる労働力、
データマシンとしてしか見ていない
研究室では、


わざわざ授業料を払って教授の論文作成の
お手伝いをしてくれる院生を「カモネギ」
というのだそうだ。


テクニックだけを教え込まれ、
ろくに基本を学ぶ時間も機会も与えられない
院生こそいい面の皮であろう。


研究者としての道を歩むのでなければまだしも、
粗製乱造された研究者のタマゴは、


「ポスドク」という博⼠号を取得したにもかかわらず
定職にさえ就けない人たちになる。


STAP細胞事件の背後にはそんな状況が
現出していたのである。


しかし研究の分野にさえ短期的成果ばかりを
求めるという世界というのはとても問題である。


真に価値ある研究や開発で成果を出す
というのは長期的視野がなければ
決してできないことである。


ものごとに期限は必要だが、
期限が創造を規定して矮小化することも
また真実である。


企業の開発部ならともかく、
せめて大学の研究や開発くらいは
短期的成果を求めることなく、


じっくり時間と手間をかけてやってほしい
ものである。




  • Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)
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