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2014年10月11日

御嶽山噴火災害らに対する自衛隊派遣について思う


甚大な被害をもたらしている
御嶽山の噴火災害、
自衛隊の災害派遣について
様々な意見が出ている。


中にはわけ知り顔の評論家が、
「二次災害を怖れて捜索中止にする
程度の自衛隊なら、海外の戦場では
どうせ役に立たないから心配いらない」
と見当違いの皮肉を言ったりした。


例の集団的自衛権の問題で、
自衛隊が同盟国の戦闘行為への加担を
余儀なくされるのではとの懸念が出ている
ことからの発言だ。


あまりの見識の低さ、バカさ加減に
コメントもでないが、


問題は、そのことより災害対応の困難さ
が一般にあまりにも理解されていないことだ。


大きな災害や事故の度に
現地の想像を絶する災害対策の困難さを
全く理解しない無責任な発言が目立つ。


「なだしお事件(潜水艦が客船と衝突、客船が沈没)」や
北海道の山崩れによるトンネル崩落事故など
毎度繰り返される「どうしてもっと迅速に
救助活動ができないのか」の声。


一刻も早くの気持ちは理解できるが、
人間の力を過信していないか。


「なだしお」の時、被害者の人達は
40mの海底に沈んでしまっていた。


40mなんて大した深さじゃないと思うのは
シロウトで、空気を圧縮した通常潜水では
その深さには10分しかいられない。


海中での視野は極端に狭くなるので、
たった10分間では捜索は進まない。


いきおい人海戦術となろうが、
レジャーではない特殊な潜水なので
人手も訓練された潜水士に限られる。


家族の焦燥感は理解できても
人力ではどうにもならないことが
世の中にはある。


北海道のトンネル事故の時も
現場はトンネル設計強度の100倍を超す
岩石で覆い尽くされ、捜索は難航した。


今回の御嶽山とて自衛隊員の首まで
粘土化した火山灰に埋まった写真を見ると
想像を絶する過酷さなのだろう。


だいたい自衛隊だから災害対応にも強い
と思うのは勝手な勘違いで、


災害で求められるスキルや体力は
戦闘行為とは全く別ものである。


畑違いの場面で、現場も知らない人間の
無責任発言に晒されている自衛隊員たちは
まったくもって気の毒である。


メディアに対しては、もっと捜索活動にあたる
人たちの労苦を公平に報道してほしいと思う。


ちなみに火山灰に首まで浸かった自衛隊員の写真は、
日本のメディアでなく
海外のメディアが報道したものだった。




  • Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)
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