2014年10月04日
「お受験」ならぬ「お就活」まで出始めた幼児化現象
最近テレビを見ていて
とても驚いたことがある。
あるアンケート調査で、
就活生の親のなんと48%が、
こどもの就活先の企業に問合せをした
経験があるのだという。
番組では、あるベンチャー企業における
親子同伴の説明会、終了後の懇親会の模様が
取り上げられていた。
高校や大学の進学で親が一緒になって決め、
それよりはるかに長期にわたる就職で
親が関与しないのはおかしいといわんばかりにだ。
うーん、とうとう社会の幼児化現象も
ここまで来たのか。
まるで「お受験」風景そのままではないか。
我が家では二人の息子には
進路に関して親として一切口出し
しなかったし、
息子たちの方からも相談すら
してこなかった。
自分自身の場合も、中学校入学以降の
高校、大学、就職先などの進路について
親にいかなる相談もしなかった。
もちろん親の方も何も聞いてこず、
入学決定、入社決定までどこに行くのかすら
知らなかったくらいである。
長い社会人としての経験から、
求められればアドバイスくらいはするが、
しょせんこどもにはこどもの人生がある。
一生関わり続けることも出来ないし、
だいたい社会に出て働くということは
学校とは根本的に違う。
くだんの親たちは、
こどもが会社で困難に遭遇したら
会社や客先に文句を言うのだろうか?
過度に残業をさせたり、
意に沿わない転勤をさせたりしたら
怒鳴り込んできそうだ。
モンスターペアレントなる化け物は
学校だけではなくなるのかもしれない。
親はこどものために良かれと
思っているのだろうが、
過干渉以外の何ものでもなく
厳しいが愚劣の極みである。
究極を言えば、
人は一人で生き、
一人で死ななくてはならない。
誰も自分の人生の責任は
負ってくれないのである。
まず、自分が経営者や採用担当だったら
親が問い合わせてくるような学生は、
自立心のない親離れしていない人間と判断し、
真っ先に不採用とするところだけどね。
Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)