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2014年10月03日

オランダ人の働き方には見習うべき点もある


業務受託先の社内報で
残業についての特集が載っていて、


ヨーロッパ駐在員のコメントが
興味深かった。


彼いわく、ヨーロッパでは残業
という概念じたいが存在しないというのだ。


それは、ジョブディスクリプションといって、
入社時に仕事の範囲や職務内容、
給与や権限について厳密に取決め、
労使双方それを厳格に守る文化があるためだ。


日本のような職務規定があっても曖昧で、
上司の「おう、ちょっとこれもまとめておいてくれ」
などという状況にワーカー側が対応するということが
そもそもあり得ないことらしい。


社長を含む全就労者の1週間の労働時間が
契約によって定められていて、


それを超えて働くことは理屈上は可能だが、
手当もなく、また契約した職務を時間内に
終わらせられない人間ということで
評価も下がってしまうから
誰も残業などしないという。


ただどうしても時間内に終わらせられない時は、
自宅に帰宅して家族と食事をした後
処理をすることはあるとのこと。


そんな記事を読んでいて、
先日ライブドアニュースにオランダ人の
働き方についての記事があったことを
思い出した。


オランダでは勿論上記のような働き方で、
かつ仕事をブロック単位というか一つの塊として
認識している考え方が強い。


詳細に決められた仕事に対する責任性と
忠誠心は高いが、そのこなし方は働く人の裁量に
任されている。


だから労働時間の設定や休日の取り方も
一人一人の自主性に任されている。


たとえば一週間36時間働く契約だとすると
その日々の配分は自分で決めてよく、
一日を多めにして週休三日にしたり、


逆に週休を一日だけにして毎日半日だけ勤務
なんてことも可能なのだ。


自分が社会人になりたての頃、
いやそれ以降もずっとサラリーマンのデメリット
と感じていたことは、
長期休暇が取りにくいことである。


極論だが半年間一日の休日も無くていいから、
後の半年間にその分をまとめて取得できればなあ
と思っていた。


契約上の自分の持ち分さえ全うすれば
それが可能だなんて、なんと素晴らしいとも思える。


むろん歴史も国民性も労働に対する考え方も
違う日本で、外国の制度を丸移しにしても
うまくいかないだろうが、


ワークシェアリングや男性の家事負担、
女性の社会進出促進などを考える時
一考の余地は絶対にある。


ちなみに休日以外の休暇は4週間あり、
7月から8月に集中して取る人が多いそうだが、


職場全員が話し合って調整するので
重複することはあまりなく、
業務に支障が出ることも無いという。


職場に夏季休暇取得予定表を張り出しても
なんの遠慮があるのか誰も記入したがらず、


そのくせ突然休暇に突入して周囲に
迷惑をかけるどこかの職場とはえらい違いである。




  • Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)
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