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2014年08月01日

高齢者の仕事 もっと多様な働き方があっていい


つい最近発表された統計で
日本の男性の平均寿命が
ついに80歳を超えたとのこと。


仮に60歳で会社の定年を迎え
そのまま働くことも辞めた場合、
平均して20年間は福祉サービスを
受けるだけの人になる。

本来、年金制度というのは
10年間くらいの支給を想定して
作られた制度であるので、
これでは制度上ももたない。


だから政府は年金の支給年齢を
段階的に引き上げて行き、
支給期間の短縮化を図ろうとしている。


同時に政府は企業側にも
定年延長などをするよう
働きかけ、年金の支給開始を
遅らせるように努めている。


そのことじたいは
ある程度仕方のないことではあるが、


自分は60歳以後の働き方には
もっと別の道をたくさん用意すべき
だろうと思っている。


実際、60歳前後の人に話しを聞くと
「働くことはいいのだが、
もう会社員としての働き方は
続けたくない」
という人がとても多い。


だいたいこの年齢の人は
子育ても住宅ローンも終了し、
働き盛りのときほど多くの収入は
必要としていないのが普通だ。


一方で、ボランティアや趣味の世界
だけに没頭したいとも思っていない。


そして、仕事を通じて社会との関わりを
持ち続けたいと思っている。


つまり、60歳を過ぎても働き続けたいが、
会社員のような働き方はもうたくさん
と思っているのである。


だが、今の国や自治体の政策では、
そのような人たちに対して
十分な選択肢を提供できていない。


労働時間や業務内容にしても
現役バリバリ時代の延長で
高齢者側のニーズにはハマっていない。


たとえばフルタイムではなく、
1週間に1日だけとか、


あるいは時間単位でなく、
ある特定業務だけとか
成果報酬型とか


自分自身で裁量できる働き方を
したいと思っている人も多い。


フルタイムとなれば
企業側もそれなりの待遇を
用意しなくてはならないので
当然コスト負担も大きい。


また職場においても、
かつての上司や元取締役だの
〇〇事業部長だの
地位の高かった人がゴロゴロ
していては何かと気詰まりだろう。


一方で長い経験と深い知識、
それに年かさの方が有利な交渉事
だってある。


会社員と非正規雇用、
独立起業といった従来からの
働き方の他に


技能や経験を時間単位や
仕事のかたまり(特定業務)で
切り売りする働き方がもっとあっていい。


60歳からは、
「好きな仕事を好きな時に好きなだけ」
働き方を選択できるようにすれば


国の財政負担、企業の雇用原資、働く人本人
にとって、三方得であると思うのだが。




  • Posted by グッドリスナー at 17:30│Comments(0)
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