たまりば

多摩のコミュニティビジネス 多摩のコミュニティビジネス多摩市 多摩市

2014年07月23日

ライオンがいなくなるとみんないなくなる


ライオンやオオカミ、鷲などの
いわゆる捕食者たち。
生態系の頂点に立っている。


子鹿がオオカミなどに襲われる
シーンを見ると、「可愛そう、早く逃げろ」
と思ったりするが、


捕食者がいなくなると
その世界そのものが荒廃
してしまうという研究結果がある。


捕食者を人為的に取り除くと
どうなるか。


ライオンやオオカミがいなくなると
一時的に草食動物天下となるが、


植物たちにとっては
たまったものではない。


増えすぎた草食動物によって
草や木の芽は食べ尽くされ、
山野は禿山となる。


結局は草食動物のエサもなくなり、
その環境からすべてがいなくなる。


歴史上、実際にそんなことが
大規模な形で起きている。


エジプトやメソポタミア(今のイラク)
というと、現代では砂漠だらけの
不毛の地というイメージだが、


実は数千年前の文明発生時点では、
青々とした草木に覆われた
豊かな大地だった。


しかし、その地に住んでいた
猛獣を人間が駆逐した結果、
草食動物が大増殖、結果
今見ているような砂漠が出来上がった。


アメリカのイエローストーン公園も
オオカミが絶滅した時
環境のバランスが崩れ、
ボロボロになったが、


なんとオオカミを他の土地から
再導入し、環境が元に戻すことに成功した。


捕食者が存在しているというだけで
草食動物は警戒し、草原に近づかないので、
植物もゆっくり繁茂できるらしい。



このように捕食者は環境バランスを
保つためには必須の存在。


特に小さな世界ほど捕食者の存在は
環境のバランス保持に必要ということらしい。



うーん、これって人間社会にとっても
示唆的なことじゃないか。


オオカミのいない小さな組織は
居心地はいいけれども
ひとたび世間の荒波にさらされると
とてももろい。


小さな組織の中にオオカミがいる
というだけで、
組織は緊張し、変化に対しては
強くなる。


そうか、サッカー日本代表の
本田選手や、かつての中田英寿選手は
オオカミの役割だったのかも。




  • Posted by グッドリスナー at 17:30│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    削除
    ライオンがいなくなるとみんないなくなる
      コメント(0)