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2014年07月22日

トーマス・ピケティの「21世紀の資本論」


トーマス・ピケティという人の書いた
「21世紀の資本論」という本が
経済書には珍しくベストセラーに
なっているらしい。


著者によれば
資本主義は格差を拡大する
メカニズムを内包していて


特段の手を打たなければ
中間所得層がいずれ消滅し、


ごく一部の大金持ちと貧困層に
社会は二極化するのだという。


たしかに所得の格差は
教育の格差を生んでいて、
貧困の連鎖が発生している。


富裕な家庭の子は
ふんだんに教育投資を受け、
高い教育水準が次の富を引き寄せる。


一方で貧困家庭の子は
十分な教育投資を受けられないため
低い教育水準で並大抵の努力では
所得を増やすことができない。


中間層の分厚かったかつての社会では、
誰もが成長を実感し、ささやかでも
豊さを享受できた。
だから社会は安定していた。


しかしそれも資本主義の内包する
メカニズムによって徐々に排斥され、
中間層は没落していくらしい。


しかし、これは資本主義の時代に
限ったことではない。


中世的封建社会では、
私有地や実効支配地が
内包するメカニズムによって
集中が促進され、


一部の土地持ち特権階級と
貧乏で何も持てない階級に
二極化を促した。


そして持たざる階級の不満が
爆発した時、革命や維新という形で
社会が変革した。


社会階層の二極化は、
社会不安の根源であるから
時の為政者はなんとかそれを
是正しようとして改革を行うが


為政者自身、特権階級であるから
泥棒に縄をなえさせる類であって
うまくいかない。


そして結局はいくところまで
行ってしまう。


だが、現代はちょっとだけ
事情が違うとも思う。


それはインターネットの普及による
情報格差の存在だ。


現代社会は、
情報を得るものと
得ない者の格差が
大きく広がる社会。


どれだけ有利な情報を
集めて活用できるかが重要で、


活用できなければ
富裕層といえど没落するし、


中間層や貧困層でも
うまく活用できれば
優位に立つことができる。


これからの世の中、
パソコンやSNSが苦手などと
いっていたら、何も情報が入らず


あっという間に社会から
取り残されてしまう。


やっぱり最後はマメな奴が
勝つんだろうね。


と思って自分に鞭打つ。




  • Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)
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