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2014年04月21日

韓国客船沈没事故に思うこと


書くまいと思っていたが
やはり書かざるをえないと
考え直した。


先週発生した韓国客船の
沈没事故のことである。


あまりの悲惨さ、痛ましさに
声も出ない。
被害にあわれた方の苦しみと恐怖、
家族の方たちの嘆きと怒り、
想像を絶することである。


まだ現在進行中であるし、
原因究明や責任の所在など
これからだろうから
そのことについては何も言う
つもりはない。


自分が気になったのは
避難誘導の時の乗務員の対応
についてである。


避難誘導がマニュアル通りに、
しかし「船内に待機せよ」のように
杓子定規になされたという談話と、


そもそも非常時の訓練など
乗務員が受けていなかったという
報道もあった。


情報が錯綜し、何が真実なのか
よく把握できないが、


おそらくどちらもあり得た
ことなのだろうと思っている。


自分は長く通信工事の工事管理の
経験があるが、安全管理には
適正なマニュアルの作成と、
関わる人たちへの日々の
安全教育の徹底が不可欠である。


ただし、危急の時、
それだけでは不十分なのだ。


とっさの時というのは、
いくらマニュアルがあっても
自分で判断しなくてはならない
局面が必ずある。



マニュアルではあらゆる場面を
想定して対処方法を作るが、
それでも現実はそれを上回ってしまう。


今回のような事故ではなくとも、
現実の仕事の場面でも、
そのようなシーンはいくらでもある。


瞬時の判断を求められる時、
一々上司の判断やマニュアルに
頼れないということは必ずある。


その時に重要なことは何か。


日頃から適切な判断が下せる
ように訓練していることは勿論だが、
もっと重要なのは、
「自立した判断ができること」
である。


つまり、
自分のアタマで考え、判断できること。


今回の痛ましい事故に限らず
現場での自立した判断が為されないために
事態が拡大したことはいくらでもある。


今回の場合、
マニュアルがどうなっていたのか
日々の安全訓練がされていたのか
これから報道はあるだろうが、


これまでの情報で知る限り
現場が適切な判断で行動していたら
より多くの命が救えたように
見えてならない。


自分勝手な行動と
自立した判断は紙一重
ではあるが、


自立した判断力を
日頃の職場の中で日々
養うことでミスジャッジは
減るものである。


  • Posted by グッドリスナー at 09:54│Comments(0)
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