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2014年11月11日

派遣業法の改正で派遣さんはどうなるのだろうか?


今やどこの会社でも普通に
見かけるようになった派遣社員の人たち。


日本には、5190万人の労働者がいるが、
そのうち非正規雇用者は1970万人、
そこからパートやアルバイトその他を除いた
115万人が派遣社員とされている。


そして、今国会でこの派遣さんについての法律、
派遣業法が改正されようとしている。


国の方針としては、一貫して非正規雇用は
一時しのぎのもので、
「3年以上雇用し続けるなら正社員にしなさい」
というものである。


今回の改正では、それがより徹底される形になり、
専門的な28業務において、
派遣可能期間が無期限になるという特定派遣の
ルールが廃止される。


そうなると同じ人を3年以上雇用し続けるためには、
派遣会社の正社員となるか
派遣先の正社員にする以外に道はなくなる。


同じ人でも部署を変更すればいいか
というとそれもダメで、
人を変更するか正社員化する以外に
選択肢は無い。


さてこの改正、派遣さんにとっては
吉と出るか凶と出るか。


この点については専門家の意見も分かれていて、
要はやってみないとわからない
というものである。


そもそも正社員と非正規雇用者の違い
とは何だろうか?


派遣社員制度の草創期、
派遣さんというのは特定業務の
スペシャリストだった。

いわばプロスポーツチームの
助っ人外国人のような存在。


そして幾度かの法改正を経て、
今は人件費コストの削減のため
正社員を補充しないための方便
として位置づけられている。


仕事の内容やクォリティも
正社員とそん色無い。


違いというのは、正直
縛りの強さや「覚悟」といった部分
だけかもしれない。



企業論理からすれば、
基本のところでは派遣さんはいまだに
「いつでも切れる便利な存在」
ということは否定できない。


だが、働く人にとっては
たまったものではない。


今般の法改正で正社員化の機会は
増えるだろうが、


あえて正社員という縛りの多い働き方を
選択できない、選択したくない人もいる。


いずれにしても派遣さんたちにとって
メリットの方が多い結果になることを
心から望んでいる。




  • Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)
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