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2015年02月14日

労働市場の人手不足は不景気になっても恒常化する


ハローワークの有効求人倍率を見ると
一倍を超えている職種が圧倒的に多くなった。


つまり求人の方が求職者数より多い、
労働者売り手市場になってきている。


バブル以降の不況の中で、
企業は正社員をパートなどの非正規雇用者に
置き換え、人件費を削減してきた。


職務内容も、
かつては正社員がやっていたことを
パート社員にやらせるようになり、
賃金は抑えたまま生産性を上げてきた。


だがこれからの時代はその図式が
成り立たなくなる。


昨今の人手不足は一過性のものではなく
間違いなく恒常化する。


たとえ景気が悪化しても
人は集まらなくなる。


それは現在の人手不足が日本社会の
構造的な理由によるものだからだ、


日本の労働人口は、
すでに減少の一途をたどり、
65歳までの雇用延長でなんとか
表面化させずにやり繰りしてきた。


だがそんな制度的対応も、
団塊世代の65歳到達で一気に
崩壊する。


例えば2013年10月に64歳だった人は
223万人と推計されているが、
この人たちが年金生活に入るのと入れ替わりで
就業する若年人口はたったの120万人なのだ。


単純計算で差し引き100万人も
労働人口が減ってしまうことになる。


ブラック外食産業は
いち早く人手不足の洗礼を受けたが、
人手不足はいずれ大企業を含む
全業種に拡散する。


待遇が悪ければ人が集まらず
定着もしない。

となれば、
企業は腹をくくって、
今のうちに世間に先んじて
非正規雇用者の待遇改善をしてもらいたい。


待遇というのは賃金や福利厚生
だけではなく、
働ける時間帯や働き方、
働く場所を含むすべてのことである。


そうでないと残ってほしい人から
辞めてしまうことになる。




  • Posted by グッドリスナー at 17:00│Comments(0)人手不足
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