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2014年11月06日

餃子の王将中国から撤退に見る理念の大切さ


「餃子の王将」が中国から撤退する。


大連に6店舗出していたが、
経営が軌道に乗らず、このほど
現地法人の解散を決定した。


理由はよく言われるような
「中国人は水餃子がメインで、
焼き餃子は残り物感覚」
ということではないらしい。


中国でも焼き餃子は好まれていて、
「鍋貼(グオティエ)」という別の名で
よく食べられているそうな。


経営者の談は、
「日本でウケているやり方が
中国では通用しなかった」だが、


牛丼の吉野家、豚骨ラーメンの一風堂や
味千ラーメン、イタリアンのサイゼリアは
成功している。


大連は餃子発祥の地で、餃子の本丸
ということもあっただろうが、


王将が失敗した最大の理由は、
「理念を忘れてモノを売りに行ったこと」
にあると自分は思っている。


つまり、「Why」から入らず、
「What」から入ってしまった。


王将の事業理念は、
「安価で家族が腹一杯になるサービスの提供」
であるはずで、


「焼き餃子を売ること」
ではないはずである。


中国のお客さんから見ると
王将の提供している価値が
そう見えなかった
ということなのだろう。


つまり、成功するためには
中国人から見た
「安価で家族が腹一杯になるサービス」
が必要だったわけで、
焼き餃子がたまたまそうでなかった
だけのことである。


前記の中国でも成功している
外食フーズたちは、
小手先の事業展開だけでなく、
自分たちの会社の理念に合致した
商品を選び、展開しているのだと思う。


たとえば豚骨ラーメンの場合、
中国人の感覚からすると中華そばとは全く別物で、
きっと満腹感を満たしてくる
新しい食べ物なのだろう。


新事業や新天地での事業展開こそ、
自社のレーゾンデートル(存在価値)は
いったい何なのか、
よく考えてみるべきである。




  • Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)
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