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2014年11月03日

文化の日に思う祝日のあり方


きょうは文化の日、
晴れの特異日。


この日の祝日としての起源は古く、
1873年(明治6年)に公布された
「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」の
法律による。


この日は、明治天皇の誕生日で、
天皇の在世中は天長節、
没後は明治節と呼ばれていた。


昭和天皇の誕生日は、
かつて「天皇誕生日」だったが、
没後は「昭和の日」(当初は「みどりの日」)
とされ、祝日として残存している。


天皇誕生日が必ず祝日になるかというと
そうでもないようで、
大正天皇の誕生日は8月31日だが
この日はなぜか祝日になっていない。


ところで、日本の祝日の多さは
世界でも抜きんでている。


英国は8日、ドイツ、フランス、米国は10日だが、
日本の祝日は15日ある。


さらに正月は休日である元日だけでなく、
2日と3日を加えた三が日を慣例的に休みに
している会社がほとんどである。


元々、週休二日制や多い祝日など
日本の休日は「おかみ主導」で行われてきた。


政府与党の一部では、この祝日を
さらに増やそうとしているようだが、
この提案には問題がある。


それは、この祝日の多さ、おかみ主導の強制休が
逆に日本の有給休暇取得率の世界的低さを
生んでいるともいえるからだ。


最近はやたらと三連休が多く、
それが一年中度々あるので、
仕事に継続して集中できない。


労働の質と量の集中が進む中、
こんなに多い公休の合間に有給休暇を
消化するのは並大抵の努力では無理だ。


さらに強制休が多いと
「休みは全員一斉が当たり前」
という雰囲気になりやすく、


日本人の国民性からして
他の人が働いている時にひとりだけ
有給休暇を取ることの精神的抵抗が
大きくなってしまいがちだ。


だから祝日や連休が増えるほど
逆に平日の休暇取得が困難になる。


そこで提案だが、
いっそ思い切って祝日の数を
年5日程度に減らし、
減らした分を有給休暇日数に
加えてはどうか。


その上で企業に対しては
有給休暇を100%取得させるよう
法律で義務づける。


有給休暇取得率の報告を義務化し、
取得率の低い企業は法人税を2倍にする。


これも「おかみ主導」ではあるが、
この方が本当の休暇は取得しやすくなる。


だが、根本的には
休暇=遊んでいる=非生産的で罪悪である
の意識改革が必要である。


「休暇を取ること」が人にとって
「働くことと」と同じくらい重要で、


生産性の高い仕事の実現の上でも
必要なことなのだと認識されるように
なるまでは。





  • Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)
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