2014年10月13日
ブラックプレジデントのブラック語録
自分は一度も見なかったが、
フジテレビ系列で
「ブラックプレジデント」というドラマが
放映されていたそうだ。
大手アパレル会社のワンマン社長が、
私立大学の社会人学生となり、
映画サークルの学生たちと関わりを持っていく中で、
学生達に社会の現実を教えたり、
逆に学生から気づきをもらったりする
という内容のドラマだ。
面白いのは、その社長の考えが
反映されているブラック語録である。
ひどい言葉や考えが並んでいるが、
引用すると以下のような内容である。
1:人間泳ぎ続けなきゃ沈むだけ!
2:僕も泳ぐからお前も泳げ!
3:息抜きなんて言葉はお前たちの辞書から抹消しろ!
4:死ぬ気でやる者だけに未来がある!
5:自分をコントロールできないやつは人の上にも立てない!
6:限界を超えて働いた者だけに未来がある!
7:昼食に30分以上かけるやつに未来はない!
8:能力の無き者はされ!
9:「仕事」とは会社に尽くすことだ!
10:努力なんて誰でもしている!結果を見せろ!
11:周りの人間を仲間と思うな!同志と考えろ!
12:目の前に困っている人がいたら、搾取できると考えろ!
13:自分に合う職場などない。自らが合わせろ。
14:「他人の為に仕事をする」などという考えは偽善にすぎない。
15:「無理」などという言葉は捨て、「どうするか」を考えろ。
16:人間の価値は「上」が決める
17:仕事を楽しもうという考えは捨てろ
18:人生はマラソンなんかじゃない。異種格闘技戦だ。
まるで居酒屋チェーンの暴走経営者が
言いそうな言葉のオンパレードだ。
しかし、中にはハッとさせられる
言葉もある。
例えば 5 の「自分をコントロールできないやつは
人の上にも立てない!」などは、
ブラック語でもなんでもなく、
人の世に普遍的な事実だと思う。
10 の「努力なんて誰でもしている!結果を見せろ!」
も学校の勉強と企業で働くことの違いを
ストレートに言っていて、
至極もっともだ。
しかし中でも「そうだよなあ」と思ったのは、
13 の「自分に合う職場などない。自らが合わせろ。」だ。
経験上、これは実際その通りで、
自分に合った仕事を探し続けるかぎり
決して出会うことはない。
仕事の本質というのは
どんな仕事でも大差はなく、
自分が合わせていく過程で
面白味ややりがいも出てくるものである。
しかし、その他の語録には、
経営者と従業員の思考的距離を
感ずるものばかりである。
もしこれ等を徹底したら
社会的に袋叩きに会い、
結局は失敗しそうであるが。
Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)