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2014年10月10日

国籍とは一体何だろう?


日本人の研究者3人の
ノーベル賞受賞が決まり、
巷では喜びの声が溢れている。


ここのところ大きな被害をもたらした
自然災害や、猟奇的凄惨な事件で
暗い話題が多かったから
確かに明るい話題である。


ところで、受賞者のひとり
中村氏はアメリカ国籍である。


日本は二重国籍を認めていないので、
すでに法律的には日本人ではなくなっている。


だから厳密に言えば日本人の受賞者は
二人だけだったということになる。


外国で長期にわたって研究するケースでは、
労働ビザの取得がとても大きなハードルになる。


労働ビザは観光ビザのように
簡単には取れないし、更新も必要だ。


アメリカで永住権を取得して
活躍している人もたくさんいるが、


やはりアメリカ国籍が無いと
何かと不便ということらしい。


加えてオリンピックやサッカーワールドカップ
などのスポーツイベントを見ていて
いつも思うのは、


国籍を変えて活躍している選手の
実に多いことである。


先日終わったアジアカップでも
陸上競技長距離種目で活躍した
バーレーン選手の多くは
ケニア出身のバーレーン人だった。


二重国籍を認めている国出身の人たちは、
比較的容易に研究や練習環境の
整った国に移動してしまう。


この先さらにこの傾向は
顕著になるだろう。


彼等を見ていて、
アカデミーの世界でもスポーツの世界でも
だんだん「〇〇国人」というのが
意味がなくなってきていると感じる。


そもそも現代において、
国籍とは一体何なんだろうと
考えさせられてしまう。


国だけの利害で考えれば
日本の研究環境がプアであると、


どんどん優秀な人材が「日本国籍」
から離れてしまうので大きな損失
ということになる。


だが、いまや世界は密接につながっており、
もはや人類全体にとってどうなのか
という尺度で見るべきかもしれない。


今回の青色LEDの研究のように
人類全体の未来に貢献した業績は、
どの国籍の人の成果であっても
素直に喜び、賞賛すべきではないだろうか。




  • Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)
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