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2014年08月21日

内製への回帰が始まり、世界は大きく変わる


IT社会の進展によって
情報の伝わり方や、
流通構造も大きく変わろう
としている。


たとえば電子機器の製造会社
があったとして、


これまでの一般的な流通の流れは
協力会社が基板製造→製造・検査、
→販売会社に販売、
→販売会社が小売店舗に販売、
→消費者が購入
というスタイル。


製造会社から見たとしても
消費者に至るまで最低2社が介在
している。


そもそもなぜ販売会社(問屋)が
存在しているかというと
製造会社は、営業機能はあっても
個々の小売店舗を相手にする
部隊を持たないからだ。


小売店舗、たとえば家電量販なら
数千以上のアイテムを常時扱っている。


だからアイテムごとに製造会社と
交渉していたらとても煩雑なことになる。


そこで間を取り持つ販売会社が
必要になるのである。


建設業界はもっと多層のピラミッド
の流通構造になっていて、


例えば電気設備の場合だと
職人→協力工事会社、
→メーカー系製造・取付会社、
→電気工事会社→建設会社、
そして→施主となる。


階層がもっと多くて
7段階くらいになる時もある。


これは、資材購買の方法と
担当者の現場常駐を必要とする
工法によるところが大きい。


こうした流通の多層構造は
他の業種にも多かれ少なかれあって、
業界外の人にはわかりにくいが、
実に様々な中間に介在する
会社が存在している。


ところが、このような多層構造が
最近徐々に変わり始めている。


小売で言えば
情報の伝わり方、購買において
ネットが大きく関わるようになり、
販売会社を必要としないケースも
出てきた。


建設の場合も資材の購買方法
の変化や工法の進歩によって、
必ずしも従来の流通構造を
無視するケースも出てきた。


これは住宅メーカーなどでは
特に顕著である。


何を言いたいかというと
流通に介在して生計を立てていた
企業にとっては変わらないと
生き残れないし、


才覚のある新興企業にとっては
新規に参入するチャンスが
生まれるということである。


そしてもう一つ別の動きとして
製造会社の内製化が始まっている。


従来は、電子部品の実装などは
協力工場に発注、協力工場は
さらに二次下請けに発注などと
やってきたが、


製品によっては協力工場や下請けを
使わずに自社でやった方が効率的
かつ低コストとなる場合が出てきた。


従来は製造会社では
情報に応じて細やかな対応
をとることが難しかったのだが、


最近はビッグデータの活用や
大容量の情報伝達が可能となった
ことによって様変わりしている。


内製の方が流通マージンが
無い分低コストなのは当然で、
これは協力工場や下請け企業にとって
大いなる脅威となる。


グローバルに見た場合、
外国の協力工場で生産するより
国内の自社工場で内製してしまう方が
品質面で安心な上、低コストになる。


だから内製化が進むと
世界は大きく変わらざるを得ない。


大切なことは
つねにクリエイティブで
柔軟であることになるのだろう。




  • Posted by グッドリスナー at 17:30│Comments(0)
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