たまりば

多摩のコミュニティビジネス 多摩のコミュニティビジネス多摩市 多摩市

2014年06月22日

新事業はなぜうまくいかないのか?


多くの企業では、
将来的な経営基盤を盤石とするために
新規の事業の開発をしなければ
ならないと考えている。


技術革新や産業構造の劇的変化で
主力商品の市場が一夜にして
消滅、縮小してしまうことは
実際にいくらでもある。


だから、そんなことにならないよう
誰もが新しい飯の種を探さなくては
と理念としては考えている。


でも、現実にはそう思っても
なかなか主力となる新しい事業を
立ち上げることは出来ない。


事業とまではいかないまでも
ヒット商品は、そうは生まれない。


それは何故なのだろうか?


いろいろな理屈はあろうけれど
答えは「失敗するまでやっていない」
からである。


もとい、正しくは
「失敗する回数が(圧倒的に)
足りていない」
からである。


多くの人が新事業を
成功体験に基づく思考回路で
斟酌し、判定しようとする。


その結果、打率3割どころか
5割、6割を要求する。


しかし画期的な新事業や
新商品ほど成功確率が
低くなるのは当然で、


それは業種によっては
冗談ではなく「千三つ」の
世界なのである。


新事業は道楽ではないから
事業戦略として売上・利益見込み
を示すのは常識だが、
既存の成功事業と同じ尺度で
評価されたら何もできるわけがない。


だからもしも数多い失敗を許容できる
経営状況にないのなら
新事業とか画期的な新商品を
などと云わないことである。


そして主力事業の見直しの中にこそ
活路を見出すべきである。


新事業で失敗しない唯一の方法は
「何もやらないこと」なのだから。


それでも新事業にトライするというなら
撤退基準、どこまでやったら潔く辞めるか
を決めておく。


新商品なら撤退基準に加えて
品質や信頼性には妥協しない。


この点だけは守って、
その上で
「どれだけ必要な回数の失敗をするか」
だけである。




  • Posted by グッドリスナー at 21:00│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    削除
    新事業はなぜうまくいかないのか?
      コメント(0)