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2014年06月20日

バリューチェーンの全部に関わってきたよ


きょうはサラリーマン時代の話。


バリューチェーンという言葉を
聞いたことがあるだろうか?


経営学の言葉で、
企業の事業活動を機能ごとに分類し、


どの部分(機能)で付加価値が
生み出されているか、


競合と比較してどの部分に
強み・弱みがあるかを分析し、


事業戦略の有効性や
改善の方向を探ることである。


例えばメーカーだと
① 材料の購買、②製造、③出荷物流、
④販売とマーケティング、
⑤アフターサービスの順に連鎖していく。


自分はメーカーで新事業を
立ち上げから担当していたので、
材料の購買以外の全てのプロセスに
何らかの形で関与してきた。


もっと言えば、
材料の購買より前に商品企画、開発があり、
そこにも当然関与していた。


人に聞くと一人の人間が
連鎖のほとんど全部に関与する
ことは、ある程度以上の規模の会社
では珍しいことらしい。


世に製品が出るためには、
この連鎖の各プロセスが
バランスよく進まないとうまく行かない。


どれか一つの部分が
進み過ぎたり遅れていても
結果としてはよい製品ができない。


自分のキャリアとしての強みは、
各段階特有のハードルを知っていて


各段階の担当部署にバトンタッチしていく
ために必要なコミュニケーション
スキルについて説明できることだと思う。


なんてことを書いても部外者の
人にはチンプンカンプンだろうが、


簡単に言えば
モノづくりの各段階ごとの専任者に


どうしたらスムーズに次段階へ橋渡し
できるか教えられるということである。


一般にプレゼンテーションというと
顧客相手のプレゼンをイメージするが、


実は同じ社内でのセクション間の
意思疎通のためのプレゼンの方が
ずっと頻度が高い。


新事業をいくつも経験して
分かったことは、
社内の意思疎通こそが最も高い
ハードルであるということ。


バリューチェーンではないが、
そもそも企画よりもっと前に
役員の開発承認や事業承認という
ハードルがあるのが普通で、
これなど最も厄介なハードルである。


企画を通すためには
顧客を説得するよりずっと
エネルギーのいるプレゼンが
必要になる。


さらに担当部署が
細分化されているほど
他部署に対する説明、
コミュニケーション能力が
要求されるようになるのだ。


たとえば開発と製造、
シロウト目には区別がつかないが、


それぞれ全く異なる価値観、
行動原理を持っていて、
上手に意思疎通を図らないと
ちっとも前に進まない。


このブログはコミュニケーション
がテーマであるので、これからも
時々この話題に触れていきたい。




  • Posted by グッドリスナー at 17:30│Comments(0)
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