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2014年05月20日

地方にももっと働く場所を


増田寛也総務大臣がBSのテレビ番組で
地方の拠点都市に集中投資して
もっと地方に働く場をつくりたいと
コメントしたそうだ。


推計では、2040年頃になると
日本の都市の半数近くに相当する
896の市区町村では、20歳から39歳の
女性が半減し、これらの自治体は
自然消滅するそうである。


自分は、地方に働く場をつくる
政策には大賛成であるし、
むしろ遅すぎるくらいだ。


自分は数年前、
ほぼ日本国中に出張していた
時期があったが、そのとき
いつも感じていたのは
地方の疲弊の甚だしさである。


それも過疎地域だけではなく、
中堅都市レベルでも本当にひどい
状況だ。


人口10万人くらいの都市でも
日中人っ子一人歩いていない。


深刻なのは人口減以上に
本当は離れたくないのに
大都会に出てこざるを得ない人の
多いことである。


理由は簡単、
地方に仕事が無いからだ。


自分は異論もあるだろうが
少子高齢化そのものは
必ずしも悪いことだと思っていない。


消費の絶対量が減ることを懸念
する人もいるが、個人の消費、
厳密には使用する金額が増えるので
あまり心配していない。


一方、労働人口の減少で働き手が
いないとか、社会福祉の負担が
大きくなるというが、
それだって一時的なことである。


人口が減れば、高齢者や
福祉サービスの対象者だって
徐々に減るわけだから、
長期的には全く問題ない。


自分が懸念するのは、
むしろ一極集中・地方疲弊の
空間的バランスの悪さである。


江戸時代までは、
地方都市が独立した文化圏
を持っており、個性豊かであった。


東京や大阪一極集中は
近年のことであって、
それまでは地方には地方なりに
しごとや文化があった。


それが明治以降の中央集権政策と
高度成長期、バブル期の効率優先
の中で地方は軽視され続けてきた。


しかし、今こそ叡智を発揮して地方を
活性化し、個性を取り戻すべき
時期と思う。


幸いにして、ITの進展と物流の進化は、
情報格差や機会格差を急速に
縮めつつあり、政策の後押しがあれば
地方に対してやれることはいくらもある。


日本の再生は、
地方の活性化なくしては
あり得ないのだから。




  • Posted by グッドリスナー at 16:00│Comments(0)
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