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2014年05月18日

美味しんぼ騒動 個人の主張とメディアでの公開

美味しんぼという劇画での
福島原発事故に関する作品中の
表現が大きな波紋を呼んでいる。


原発事故や原発そのもの
に対する考え方、主張は人様々、
ここでとやかく言うつもりはない。


作者がどんな主張の持ち主であろうと
それは自由だ。


だが、影響力の大きさは
もっと考えるべきであった。


さらに自分が気になったのは、
作中にも登場する元町長という人の
本件に関するテレビでの発言。


彼は福島県に人が住むべきでない
という主張らしいのだが、
その主張の是非はともかくとして
とても気になったことがあるのだ。


自分が気になったのは、元町長の
「たかがマンガですよ。
それに目くじらを立てるなんて
本当は危険だと思っているから
ではないですか」
という主旨の発言である。


たかがマンガだと?
そいつは違うぞと思った。


マンガを軽視していることより、
人気マンガのメディアとしての
世間に対する影響力の大きさを
軽視していることについてだ。


ブログが炎上する場合の多くは、
本人が軽い気持ちで書いたことが
意図せずとても大勢の人に影響を
及ぼしてしまっているケースである。


公に公開する媒体の影響力は
もっと真剣に考えなくてはならない。


ましてや美味しんぼほどの
人気劇画だったらどれほど多くの人に
影響を与えることになるのか、
そこは慎重に考えるべきことだった。


世の中にはいろいろな考えや
立場の人がおり、それぞれの受ける影響は
極めて多様である。


自身の影響力が大きければ
大きいほど、発言には慎重さを
求められると思う。


シロウトが口出しするな
と言っているわけではない。


だが、当事者でない人間の
入手できる情報には限度があり、
かつ、個人の場合は入手段階で
バイアスがかかってしまっている。


万一、作者の主張が科学的に
誤りであった場合、正しくない事実
に基づく表現で人生を狂わされてしまう
人もいるのである。


今回の事件は、作者も自身の影響力の
大きさをもっと自覚すべきであった。


そして、自説を世間に公開する以上は
作者生命を失っても悔いなしくらいの覚悟と、
それ以上に徹底した事実確認が必要だと
強く思う




  • Posted by グッドリスナー at 19:24│Comments(0)
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