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2014年05月04日

JOCエリートアカデミーに思うこと


JOCは、2020年の
東京オリンピックに向けて
エリートアカデミーという
システムをつくり、
若手の有望選手を育成している。


このシステムの特徴は、
すでに当該のスポーツで
活躍しているこどもから
選手を育成するのではなく、


まず、適性テストを綿密に行い、
適性の高いスポーツにしぼって
専門的なトレーニングを
受けさせる点にある。


だから、
こども本人がそれまでやってきた
スポーツとは無関係のスポーツ
になることもしばしばあるようだ。


テレビ番組では、
バレーボールの選手だったが、
適性テストで射撃に必要な素質の高い
ことがわかり、トレーニングを
受けている女子選手が紹介されていた。


当の本人は、
射撃など一度もやったことが
なかったが、バランスを取る
能力がとびぬけて優れていることが
テストでわかったためだ。


射撃というのは、撃つときに
身体が静止していないとダメなので
絶対に必要な能力なのだそうだ。


オリンピックレベルともなると
残念ながら先天的な適性は
不可欠で、
素質の無い人にいくら厳しい
トレーニングを課したとしても
効果はないらしい。


ここで思うことは、
スポーツ以外の分野では
なぜこのようなシステムが
あまり見受けられないのだろうか

ということである。


自分が漠然とこの分野なら
向いているのではと思って
進路や職業を選択することが多いけれども
本当はもっと向いていることが
あったのかもしれない。


人間の能力やそれに対するニーズは
きわめて多様性があるのに
それを確認することは
あまりにも疎かにされてはいまいか。
そんな気がする。


一方で、「好き」であることも
とても大切な要素なので、
適性があろうと無かろうと
その要素は無視できない。


いくら「あなたには適正があります」
と言われても、嫌いなことだったら
長続きしないだろう。


だが、およそ好き嫌いというのは
表面的なことである場合が多く、
徹底的に取り組むと
対象の持つ醍醐味が理解されてきて
「好き」になることも多い。


前出のスポーツエリートのこどもたちが、
そのスポーツが好きになることを
願ってやまない。




  • Posted by グッドリスナー at 16:00│Comments(0)
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