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2014年04月27日

肩書きの効用はバカにできない


会社員時代にはあまり無かったことだが、
最近は金融機関とのお付き合いが増えた。


銀行に行くと、よく目にするのが
「支店長代理」の肩書きだ。


実はこの肩書き、
一般の会社でのそれとは
ずい分と違うらしい。


職階のレベルとしては
ヒラ社員の一個上という
位置付けにすぎないのだそうだ。


私のいた会社でも
支店長代理という役職名は
あったが、
だいたい部長クラスの人が
任命されていた。


調べたわけではないが、
一般的な会社では似たり寄ったり
だと思う。


しかし、銀行の支店長代理は、
係長より下の、せいぜい主任クラス
ということらしい。


それはそれで銀行の勝ってなので、
一向に構わないが、
受取り手にはかなり上の役職の人
だと思ってもらえるので、
対外的にはとてもメリットがあることらしい。


組織社会に生きる人間にとっては、
名刺交換をしたとき、
社名のステータスと同様に
肩書きも大きな意味を持つ。


実質「主任クラス」なんてことなど知らないので、
「支店長の代理なら信用できる」
という先入観は無視できない。


しょせん、いかなる肩書きといえども
中身の価値とは何の関係もないが、
肩書きはホームサイトの
サブタイトルくらいの影響力を
持っていると思う。


あまりよく知らない人と相対した時、
人間は取りあえず肩書きで分類しよう
と思うものである。


一方、小さな企業では
肩書きを逆のアプローチから
利用する手もある。


本人と奥さん二人だけの企業でも
自分が社長を名乗らずに
奥さんを社長にして、自分は
たとえば「営業部長代理」くらいに
してみてはどうだろう。


受け手の人の感覚としては、
一人か二人の企業とはふつう
思わないだろう。


本人の他に社長がいることは
当然思ってくれるとして、


本人の上司として営業部長も
別にいると思うのではないだろうか。


さらに、営業部というのがあるのなら
管理部や広報部もあるかもしれない。


物販なら調達部や資材部の存在まで
連想するかもしれない。


部組織があるのに部下がゼロ
ということはないだろうと
勝手に想像が広がっていく。


コケおどしのことではあるが、
人間心理としては
相手の実態がわからない時は
何か「社長」より安心感がある。


言葉というものの力と
不可思議さを感じることである。


  • Posted by グッドリスナー at 11:10│Comments(0)
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