プロフィールプロデューサーの独り言

自分は会社員時代、
転勤や転属が大好きだった。


もちろん引っ越しは面倒なので
大嫌いだが、
とにかく転勤となれば
いつも晴れ晴れとした気分である。


人によっては転勤は
不安の方が大きく、
あまり歓迎されないこと
なのだろうが、


自分はそれまでの自分が
強制的にリセットされるようで
とてもハッピーな気分だった。


それまでの仕事の状態や
人間関係など環境に不満が
あるわけではない。


だが、築き上げたことより
まっさらなノートに新しいことを
書ける喜びの方が断然大きかった
だけのことである。


地方への転勤も経験しているが、
これなど会社の費用で長期の旅行に
行かせてもらえると感じ、
赴任する前からとても楽しみだった。


小学生の時、
成績は悪くても新学期になり、
新しい教科書を開いた時のインクの匂い、
クラス替えで新しいクラスになった時

なんだか新しい人生が
再び始まるような気がしたものだ。


だからよくよく考えると
リセットって大事なことじゃないか。


自分の好きな言葉に
「一日一生」とか「一夜賢者」
という言葉があるが、


これって一日一日、
新しい日を迎える度に
自分をリセットする言葉でもあるよね。


どんなに辛い大変な一日も
楽しい嬉しかった日も
翌日になったらご破算になり、
また新しい一日が始まる。


人は過去のことを悔やんだり
よい思い出を懐かしむものだが、
実際にはいまこの瞬間をのみ
生きている。


いまこの時を大切に思わずして
いつを大切にするのだろうか。


だからこそ一日のことは
その日床に就くとき完全にリセット
したいと思うのである。