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2014年04月18日

テクノロジーが進化しても経済効率の方が優先する

街を歩いていたら
交通量調査をやっていた。


交通量調査というのは、
交差点などでクルマや人が
どれくらい通過するのか
調べる調査のことである。

交通量調査の風景





新しいビル、特に商業施設の建設などがあると、
行政から建設前の資料として提出が
義務付けられていることがあり、
業者に委託して
アルバイトの人などがやっている。


驚いたのはその方法だ。


このテクノロジーの進化した時代に
すべて人間の目視による手作業なのだ。

数量カウンター




金属製の小さな手動カウンターを
数個取り付けたボードを膝の上に置き、
カチャカチャ押して車や人を数える。


なぜ、驚いたかと言えば
このやり方は、
自分が40年前にアルバイトで
やっていた時と少しも変わっていない
やり方だったからである。


最近は、画像認識技術が
とても進化していて、


たとえば機械が人の顔や姿を
データとして認識し、


雑踏の中から見つけ出すことなど
朝めし前に行っている。


そんなすごいテクノロジーがある時代なのに
交通量調査では、未だにカチャカチャである。


もちろん、現代のテクノロジーを
もってすればアルバイトに代わって
自動化することは容易だろうし、
データとしても正確だろうが、


そうならないのは、
人が手作業でやる方が
「断然安い」から
だ。


どんなに優れた装置、
システムでも
経済効率の前には
沈黙するしかない。


よくよく見ていると
交通量調査だけでなく、
このようなことは身の回りに
たくさんある。


大型レンズや金型の仕上げが
今でも手作業というのは、
職人芸でないと出来ないからと
されているが、


それ以上に量産しないものは
対応できる機械を作るより人間の
手作業の方が断然効率的だからだ。


数の少ないもの、
パーソナル度の高いものほど
人がやる方が効率の良い場合が
多くなる。


テクノロジーのこれからの課題は、
いかに単品少量生産のモノやサービスに
対して経済効率を高められるか、
その点にあるといっても過言ではない。


しかし一方で、人の作業に委ねざるを
得ないことが多く残っていることには
安心感があり、
また小さいビジネスにとっての
チャンスも多いと思える。





  • Posted by グッドリスナー at 10:01│Comments(0)
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