有給休暇消化率と働きやすさの関係

グッドリスナー

2015年01月05日 17:00


働きやすい会社の指標としては、
3年後離職率と並び「有給休暇の年間消化率」
も重要だといわれている。


長い間サラリーマンを経験してきた
自分の経験からいってもそれは概ね正しい。


そもそも有給休暇の取得は、
労働者の権利として法律に定められていて、
一定の要件を満たせば雇用形態に関係なく
可能である。


ご存知ない人も多いが、
アルバイトといえども例外ではない。


アルバイトといえども一年間に
一定日数働かせていたら雇用者は
有給休暇を与える義務があり、
拒否することはできないのである。


だが、職場や上司によって取りやすい
取りにくいというのは確かにある。


有給休暇の取りやすい会社というのは
ただ制度を整えているだけでなく、
職場全体として取りやすい工夫をしているのだろう。


だが、そこに至るまでの道のりは
平坦ではなかったはずだ。


たとえば営業部門の一員で、
業績最悪の時、
ヒマだからといって有給休暇の取得が
できるかといったら
極めて取りにくいだろう。


あるいは休暇を取る人の少ない職場で、
自分だけさっさと取得するかとなると
日本人的な感覚としてはなかなか抵抗がある。


仮に休暇に対して寛大で、
職場の皆が協力的だったとしても
休みの間ずっと仕事が止まっていて
出社後それをすべて自分だけでこなさなくては
ならない状況だとしたら取得に躊躇してしまう。


そんな中で、
有給休暇の取得率が高い会社というのは、
そういった数々のハードルを
クリアしているわけだから
とても価値があるのである。


だが自分は一方で、
そろそろ働き方に対する意識の
変革があってもよいとも思っている。


それはジョブディスクリプションと
PC端末によるリモートワーキングだ。


会社に自分の時間を切り売りして
対価を得る働き方から、


特定の仕事の塊に対して自分の労働を売り、
対価を得る考え方(ジョブディスクリプション)
に意識変革し、
会社も職場も上司も同僚もそれを受け入れる。


事務系の職場なら、
会社に行かなくては出来ない仕事以外は
会社の外で仕事をすることも取り入れる。


伝統的に超長期休暇を取得する欧米でも
最近は休暇先にPCを持ち込んで
緊急の仕事に対処することが多くなったという。


オンオフの切り替えの観点からは疑問
という人もいるだろうが、


緊急時に対応できないことが休暇取得の
ハードルになっている人にとっては、


PCを自宅や旅行先に持ち込んでも
それで長く休めるならその方がいい
という人も少なからずいるはずだ。


自分的には、年間の休日と休暇を
自分や家族のスケジュールに合わせて
自由にレイアウトできる働き方が最も理想である。




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