11月30日の記事
就職志望の学生に人気のある企業は、
1位がJTBグループで、
以下、三菱東京UFJ銀行、全日本空輸、
明治グループ、JR東日本、日本航空、
野村證券、みずほフィナンシャルグループ、
大和証券グループ、日本生命保険と続いている。
だが、働きやすさの指標である
勤続年数トップ10にこれらの会社は
一社も入っていない。
ちなみに勤続年数の方のランキングは、
第1位はJR四国(四国旅客鉄道)で、
勤続年数は24.0年。
トップ10はJR四国以下、NTTファイナンス、
東武鉄道、河合楽器製作所、中国電力、
丸大食品、パナソニック、阪急阪神百貨店、
名古屋鉄道、河北新報社、髙島屋と続く
鉄道系の会社が多いのが目立つが、
わりと地味な会社が多い印象だ。
ちなみに有給休暇取得日数の多い会社
ランキングにも就職先人気企業は
ただの一社も入っていない。
つまり、人気のあることと働きやすさは
まったく別物なのだろう。
しかし、なぜ就職先で人気上位の会社と
働きやすい会社は一致しないのだろうか?
理由は簡単だ。
人気の企業はただのイメージで、
働きやすい企業は現実だからである。
日々働くことというのは、
現実そのものであって
どんな企業であれ仕事であれ
生やさしいものではない。
就職先人気上位の企業のほとんどが
金融関係であるのはテレビ番組の影響だろうが、
こうした企業で働くことの現実を知らないから
人気なのだといえる。
だから、これから就職しようとしている人に
言えることは、
企業で働くことに仕事の内容や報酬だけでなく、
働きやすさも求めるのなら
地味でもいい会社はたくさんある
ということである。
平均勤続年数や三年離職率、
有給休暇平均取得日数などを
公開していないきぎょうも多いが、
その会社の一般社員にヒアリングする機会
でもあれば、察することは可能である。
確実に言えることは、
自分の人生を充実したものにする
ために就職をする場合、
働きやすさはとても重要な要素である。
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