2014年12月13日
普通だと思っていることが人から見たらすごいスキルなのだ
先日ある会合の懇親会で知り合った人と
話していて、思わず膝をたたいて
賛同したことがある。
その人は超大手の電機メーカーを退職して
農業関係のビジネスを起業した人なのだが、
会社員がふだん会社でやっている
何気ない業務スキルが
違う場所、職場では大変重宝される
という話である。
例えば、業務報告資料や申請などの書類作成、
各種申告や手続きの業務、
報告書やプレゼン資料の作成等々。
ある程度以上の規模の会社では、
日常どこの職場でも普通に行われ、
特に高いスキルが必要であるとも思われていない。
だが、だが一歩会社員の世界から出ると
日常的にそのような業務をやっていないため、
そのような事務スキルが
すごいと高く評価される世界もあるのだ。
自分も以前、補助金申請の書類を作成し、
一回の申請で承認されたことがあるが、
書類作成を代行業者に依頼する人が多いと聞く。
だが、毎日のように業務報告や申請書類、
プレゼン資料を作っていた人間にとっては
そんな申請業務は「お茶の子の作業」であって、
それを高い報酬(20万円~70万円)で
人に委託する人がいるなんて
信じられないことだ。
あんなに簡単(自分の場合は3日くらいで作成)なのに
何で自分でやらないのだろうと思った。
しかし、日常的にそのような事務的な作業と
無縁な人や職場の人にとっては、
魔法のように思えることらしいのだ。
別に自慢話が目的なのではない。
どんな人でもその世界で
キャリアを積んできている人には
本人が気づかないだけで必要な人から
見たらすごいスキルが蓄積されている
ということなのだ。
それなのに、退職や転職などで
そんなすごいスキルを捨てて、
不慣れな新しいこと(資格取得など)を
身につけようとするのは実にもったいない。
付け焼刃でない本物のスキルは、
日々積み重ねてきた平凡な仕事の中にこそある。
そんな宝物を掘り出して、
誰かのために使ってあげなければ
浮かばれないではないか。
Posted by グッドリスナー at 17:00│Comments(0)
│普通の仕事こそ価値あるスキル