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2014年10月14日

日本経済に忍び寄る危機 中小企業の後継者難

悲観論大好きのメディアが
意外と取り上げていないのが、
中小企業の後継者難だ。


自分は超楽観論者で、
メディアの悲観論に懐疑的な人間。


いろいろ問題があっても
日本の企業はそれを乗り越えていく
と思っている人間だが、


中小企業の後継者難は
これからボディブローのように
ジワジワと日本経済の体力を
奪っていくと思う。


日本経済の安定感、日本企業の強さの
根底にはそれを支える中小企業が
極めて優秀であることだとはよく言われている。


技術や頭脳の海外流失、
中進国の追い上げなどがあっても
中小企業が健全ならまだまだ日本経済は
盤石である。


大企業だけが仕事をしている
わけじゃない。


しかしその中小企業の健全性が
ぐらついてきている。


東洋経済によると、
今後の10年間で日本にある385万社の
中小企業の約半数が後継者難により
存続の危機にさらされるというのだ。


自分の友人には中小企業の経営者が
たくさんいるが、


彼等の話でも後継者が
最大の悩みらしい。


ある友人はかつて55歳になったらリタイアして
好きなヨットに打ち込みたいと言っていたが、

61歳となった今も現役で、
70歳くらいには引退したいなどと言い始めた。


彼にも成人した息子さんがいるが、
なかなかバトンタッチは容易ではないようだ。


後継者難というのは
かつては農業や林業の話題だったが、
今は中小企業にまでその問題が押し寄せている。


まわりを見ても高齢の中小企業経営者が
驚くほど多くなった。


「別にそんな会社なんか売却するか廃業
すればいいじゃん」というのは無責任な発言。


従業員がいればその家族もあり、
可愛がってくれる取引先もある。


事業は始める時は、
自分だけなので簡単だが、


閉める時は、自分だけの問題ではない
から難しい。


それに若い時から手塩にかけてきた
自分の会社を自分の手で閉じるのは
経営者にとって
身を切られるように辛いと思う。


しかし、経営者の高齢化は
もう待ったなしのところに来ている。


最近は国の政策で創業者支援が盛んだが、
それ以上に大切なことは、


既に社会に多大な価値を提供し、
現在も陳腐化せずに存在価値の高い
中小企業の存続支援であると思う。


大企業だけが生き残り、
下請け企業は海外にという空洞化
だけは絶対避けなければならない。




  • Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)
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