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2014年10月12日

自分が選択したことの評価が高くなるのが人間


買い物に行って、
一つ分の予算しか考えてなかったのに
欲しい品物がほぼ同じ価格で
二つあった時って困るよね。


無理して二つとも購入することは
あるかもしれないが、
ふつうはどちらか一方を選ぶ。


そうすると人の脳では
不思議なことが起きる。


買う前は二つの品物に対する
評価はほぼ同じだったのに
買った方の品物の評価は高まり、


逆に買わなかった方の品物の
評価は下がるのである。


実験によると買う前の段階で
買いたいと思う品物の好みに差が
あるときはこの現象は現れない。


同じようなことで、
高額のセミナーを受講した時、


低額で同じレベルのセミナーを
受講した時より、受講者の満足度
は高くなるということがわかっている。


つまり、人間は自分の感情と
行動が一致しない時、
無意識のうちに調整しようとするのである。


自分が選んだ品物の方が良かった、
選ばなかった品物はやっぱりたいして
良くなかったと思おうとする。


高額のセミナー代を払ったのだから
低額のセミナーより内容が良かった
と思おうとする。


行動は既成事実なので変更できないが、
感情は自分が納得すれば済むことだから
感情の方を変更するのである。


人間の思考や決断には、
本人が意識していないところで
感情に支配されているといわれるが、
感情はまた変更することができる。


人間の一生は、言ってみれば
「選択と決断」の連続である。


都度都度の思いはあるだろうが、
人間は感情を後から変更して
心の平衡を得ている。


好きな仕事をやれるのが一番
とは言うけれど


人はやむを得ない事情で選んだ仕事でも
好きになれる力を持っている。


物を買う時、
買い手としては高い価格で買うことに
ためらいがあったとしても、


買ってしまえば、
むしろこんなに高い買い物をしたのだからと
自分自身の感情価値を高めてしまう。


人の勝手さ、都合のよさには
いい意味で感嘆するほかはない。




  • Posted by グッドリスナー at 12:00│Comments(0)
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