たまりば

多摩のコミュニティビジネス 多摩のコミュニティビジネス多摩市 多摩市

2014年10月04日

離職率の高い会社は要注意


世に社員を大切にしない、悪質と言われる企業には
就活にあたっていくつかの共通した特徴がある。


「面接でとても優しい」
「初任給が異常に高い」
「新人3年後の離職率が30%以上ある」
「全社員離職率が5%以上ある」
「平均勤続年数が短い」
等々である。


この中で一つだけを挙げるとしたら
やっぱり「新人3年後の離職率」だろうね。


会社四季報に載るような会社なら
この数字は公表されているので
必ず見ておきたい。


公表されていない場合でも
ネットや人伝手で調べる方法はある。


30%が目安というのは、
厚⽣労働省の「職業安定業務統計」で、
⼤卒で就職した⼈の3割が3年以内に退職
しているという統計データからきている。


ところで使い捨てというのは
どんな状況だろう。


一言でいうなら「業績が主で社員が従」
という会社のことである。


お金と手間をかけて社員を育て、
社員の幸福が会社の繁栄につながる
という考え方の対極の会社だ。


社員を消耗品の機械と同等の
たんなる労働力と考え、


育成ではなく単位時間内にどれだけ
働かせるかだけを追求する。
これが「使い捨て」である。


最近では夜間の店舗人員を確保できず、
大幅に開店時間を短縮した外食産業が
記憶に新しいが、


自分がかつてビジネスパートナーを組んだ
ベンチャーIT系企業もそうだった。


この会社は、社員をすべて本社から
徒歩圏内に住まわせていた。


その理由は、常時深夜残業なので
深夜帰宅の場合のタクシー代などを
減らしたいためであった。


同社の離職率はきわめて高く、
たった2~3か月前に名刺交換した人が
もう退社したなどというのは日常茶飯事。


正業による利益創出ではなく、
高株価を維持し、そこで集めた資金を
他企業の買収に回して社業を拡大していた。


先日、久しぶりにその会社の社名を
ニュースで目にした。

なんと同社の会長と社長が、
逮捕されたのだという。


業績悪化による株価低落を糊塗しようとして
粉飾をし、それが違法として摘発された
ためである。


社員を大切にしてこなかった会社への
報いとして当然の末路ではあるが惨めなものだ。


会社に人を育てる真剣な気持ちがあれば、
少々過酷な条件でも人はついてくる。


だが、くだんの外食産業や
前出のIT系企業にはそれが微塵も無かった
ということなのだろう。


どんな企業でも社会人としての経験を
積むには就職しないよりはましとはよく言うが、


やはり異常に高い離職率の会社、
人の入れ替わりが早い会社は
絶対に選ぶべきではない。




  • Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    削除
    離職率の高い会社は要注意
      コメント(0)