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2014年07月27日

議事進行というのはスポーツの試合に似ている


年に一回のマンション管理組合の
総会に出席した。


総会は組合運営にとって
とても大切なイベントなのだが、
自分はあまり出席していない。


それというのも毎年出席者の中に
何にでもイチャモンをつける人がいて、
とてつもなく議事時間が長くなるからだ。


しかもスペースの関係から
座布団はあるものの
机もない畳に着座して行う。


自分はあぐらも正座もダメ
なので、この状況はほんとうに辛い。


通常は2時間の予定の総会だが、
最も長い時は5時間、休憩なし。


それも有意義な議論ならまだしも
毎回そのイチャモンをつける人の
長時間発言と理事さんたちへの
罵詈雑言が大部分。


これがもとで自分だけでなく
他の組合員の人達も嫌気がさし、
年々総会の出席者の数は減る一方だった。


昨年の場合、自分は欠席したが
3時間半の総会時間中、
なんと2時間半を
その人ひとりの発言が占めたそうな。


そんなわけで、きょうは意を決して
長引いたら途中退席しようと思って
出席したのだが、


案に相違して
拍子抜けの結果だった。


冒頭に理事長の説明があり、
例年の状況は健全な総会運営とはほど遠く
問題と考えており、このことに対する
思い切った改革をしたのだそうである。


改革は、議長(理事長がこれにあたる)
の権限を明確かつ強化し、
特定の個人の発言が続く場合は
中止を勧告し、


従わない時は強制退去を命じる
ことができるというもの。


また、総会の短時間では回答できない
ような質問については、
出席者は7日前までに
質問状提出の義務を負う
というもの。


さらに、乱暴な言葉遣いや
議長の許可を得ない発言については、
断固たる措置をとることとし、
法的な措置(名誉棄損)も検討する
ことになった。


こんなことがあったからか
当の本人は出席せず、
議事はきわめてスムーズに
進行した。


自分は議論の場というのは
スポーツの試合によく似ていると
思っている。


プレーヤーの行動はすべて
ルールに則っていなくてはならず、
それをコントロールするのは
審判(議長)の役割だと思う。


議長の権限が弱かったり、
権限があってもその行使が十分でないと
反則を繰り返すプレーヤーの
独擅場となってしまう。



先程の総会の例でいえば、
議長は元々会議全体をコントロール
する権限を与えられているのだから、


不規則発言を繰り返す人物には
断固たる措置をとればいいのである。


こどもの頃からディベートで
鍛えられている欧米人と違って
日本人はどうも議論の運営が下手だ。


ひとつのアイデアだが、
サッカーの警告制度は利用するに
値すると思う。


よほどひどい内容でなければ
まずイエローカードを出して警告し、
それでも繰り返す時は2枚目の
イエローカードを切って退場に
すればよいのである。


もちろん暴言や侮辱、悪質な議事進行の
妨害に対しては、レッドカードで
一発退場にしてもいいだろう。


さらにひどい場合は
何回かの会合出席禁止(複数試合出場停止)
もありにしたらよい。



日本では、どうも和を尊ぶあまり
強い意見を言うことを嫌う傾向があって、
はっきりとした物言いは好まれないが、


参加者全員の貴重な時間を奪っている
のだから、このくらいのことは
あった方がいいと思う。


ただ自分は満場一致や
反対意見や疑問の出ない議論も
それはそれでよくないと
思っている。


議論の方向性を正しい方向に導いたり、
誰も気づいていないこと気づかせたり
するためには皆が同じ方向を向いていては
ダメなのである。


しかし、それもあくまで程度問題。
審判たる議長のコントロール出来る範囲で
すべきということではある。




  • Posted by グッドリスナー at 23:55│Comments(0)
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