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2014年05月28日

織田信長はなぜ軍師を持たなかったのか?


自分は、子供のころから
歴史が大好きで、
小説だけでなくいわゆる
学術本もよく読んだ。


その中で、大河ドラマでも定番スターの
織田信長は、実に不思議なというか
特異な武将である。


中世的な秩序を破壊して
近世の扉を開いた功績は
誰しもが認めるところではあるが、
異常とも見える所業には
不可解な部分も多い。


彼は幼児の時から癇性が強く、
衝動性と計画性が同居していて
常識とされていることでも
平気で否定してきた。


突飛な行動も多かったが、
誰もが思いつかないような
アイデアに一直線にたどりつき、
それを実行する行動力を持っていた。


反面、愛憎が甚だしく
自分を一度でも裏切った人間は
心の底から憎悪し、


たとえ何十年たっていても
許さず、林通勝や佐久間信盛のように
父の代からの重臣であっても
用済みとなれば平然と放逐した。


こんなキャラクターに部下は、
尊敬しつつも恐れおののき、
結局は最後にそのことが本能寺の変
を招く一因となる。


歴史上、古今東西信長のような
偉業を達成した武将には必ず
謀将とも軍師ともいえる存在が
ブレインとしているのだが、
信長は孤独である。


豊臣秀吉における竹中半兵衛や
黒田官兵衛、
徳川家康における石川数正や
本多正信のような存在
がいないのである。


これは実に不思議なことで
織田信長という武将の
特異性を示していると思う。


軍師のような存在は、
武将がいかに傑出していようとも
戦術の客観性を担保するためには
必要な存在である。


しかし、信長にそのような存在はなく、
誰かの意見を取り入れた形跡が
ほとんどない。


信長の母の土田御前という人も
激しい性格だったようで、
彼もそれを受け継いでいたのかも
しれないが、


自分は、織田信長には発達障害の
傾向が顕著に見られると思っている。


発達障害の障害というのは、
「disorder」の訳語だが、
この訳は不適切で、本来
発達アンバランス症候群とか
強い傾向を持ったというべき
ものである。


織田信長は、常人とは違う
バランスのまま大人になり、


突出した才能の部分を存分に使って
それを独創的な天下統一という
作業に振り向けたのではないのか。


こう考えると、
彼が軍師を持たなかったのも
道理と思えてくる。


彼の独創には誰もついていけないし、
軍師のような存在はむしろ邪魔ですらある。


歴史には、似たキャラクター
というか後世の人間にとっては
似た印象を受ける人物がいるものだが、


織田信長だけは、史上に似たタイプ
という人物を見出しにくい。


強いて言えばナポレオンだが、
この人も発達障害であったらしい。




  • Posted by グッドリスナー at 10:00│Comments(0)
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