たまりば

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Posted by たまりば運営事務局 at

2015年01月21日

人はなかなか行動できないもの ではどうすればいい?


物事の成功のための秘訣は、
「成功するまで続けること」と
「行動し続けること」
と言われる。


しかし自分を含め多くの人にとって
「やるべきことはわかっているのに
なぜか行動できない」
という状況が存在している。


それは一体なぜなのだろうか。


人がなぜ行動できないかについては
研究が進んでいて、
本やセミナーもたくさんある。


自己啓発書などによれば
「自信の無さ」「結果を気にし過ぎる」、
「恥を怖れる」「相手の反応が気になる」、
「強制されていない」、
「行動して結果を残している人が回りにいない」、
「やりたいことがわからない」、
「楽しめていない」「やり方がわからない」
等々が行動できない理由だという。


また面白い説としては、
「脳の進化が現代社会に追いついていないから」
というのもある。


失敗を恐れるのは生存のための本能だが、
現代社会は少々の失敗で生きていけなくなる
状況など実際は存在しない。


それなのに脳の認識は原始のまま、
失敗するとすべてを失うと無意識下で
認識している。


だから行動できない。


転職や起業に失敗しても
実際に路頭に迷うことは無く、
ましてや命が脅かされることなど
まず有り得ないのに、
脳はそう認識していないのだ。


これは脳に思い込みという
無意識のブロックがあるためだから、
まずはそれを外すことが行動力に
つながることになりそうだ。


どうやって外すかって?


それは研究者によると
決断力や強い意思などではなく、
言語化することにあるらしい。


つまり言葉にして口から出す。


たとえ心からそう思っていなくても
「きょうは〇〇をやるぞ!」
と毎日10回吠える。


それを続け習慣化することで
少しずつブロックが外され、
いつの間にか本当に行動している
ということらしいのだ。


言葉には「魂」があるもので、
それは真実かもしれないと思っている。



  

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)行動する

    2015年01月20日

    年功序列か成果主義か 若い人のホンネが面白い


    「年功序列の日本企業はダメ、
    アメリカ型の成果主義が素晴らしい」という風潮は
    以前よりずっとトーンダウンしている。


    だが、今の若手ビジネスマンたちは
    実際にどう思っているのだろうか?


    アイ・リサーチ社が20代の男性会社員200人に
    どちらの会社の方が自分が幸せになれると思うか
    アンケート調査を行った。


    その結果は、
    「能力主義・成果主義」派 62.0%
    「年功序列」派 38.0%
    だった。


    最近の若い人は安定志向、保守的と言われるが、
    ちょっと意外な結果である。


    「能力主義・成果主義」派の言い分は、
    頑張り甲斐がある、成果を認めてもらえる、
    無能な年長者が会社をダメにする
    というものが多い。


    一方で、「年功序列」を支持する人は、
    安定が一番、将来の計画がたてやすい、
    能力主義は評価する人によって変わる、
    ギスギスした職場は嫌だなど。


    しかし、能力主義=安定志向かというと
    それはそうではなくて、


    幸せになれそうだと感じる働き方はどっちか
    という問いに対しては、


    「給料は安いけど終身雇用(正社員)」が68.5%
    「給料は高いけど有期雇用(非正社員)」が31.5%
    と断然安定志向なのである。


    傾向を一言にまとめれば、
    「給料は安くとも、終身雇用を前提にした環境で、
    成果・能力に応じた評価をしてくれる会社で働きたい」
    ということになろう。


    それはそれで悪くは無いが、
    成果主義・能力主義が機能するためには
    公正かつ多面的な評価が前提である。


    だが、実際の評価会議の内容はその真逆で、
    まあお粗末なものである。


    そもそも成果主義・能力主義の評価には
    評価する側が圧倒的に優秀であることが必要だが、
    事実は全くもってそうではない。


    目標設定に対する達成度合などの
    評価手法も取り入れてはいるが、
    多くの場合、目標設定自体が公正ではない。


    巧妙に低い目標を設定したり、
    営業など余裕のある時に隠し玉(受注案件)
    を用意しておいて
    目標をクリアしてみせたりなど
    日常茶飯事のことである。


    一方で年功序列の最大の弊害は、
    言うまでもなく働かない中高年社員を
    量産することで、
    若い人のやる気を削いでいることである。


    どちらの制度も一長一短、
    一概に結論は出せないが、


    私見としては能力主義と年功序列、
    二本立ての制度にして選択制とし、


    両制度間を行き来できるようにするのが
    望ましいと考えている。


    評価の部分は、上司だけでなく、
    同僚や部下の評価も取り入れるべきで、
    それはパワハラの防止にもなると思う。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)働き方

    2015年01月19日

    雇用を流動化させるテンプ・トゥー・パーム


    竹中平蔵慶大教授がテレビの討論番組で
    正社員と非正社員の壁が高いのなら
    正社員を無くしましょうと発言して
    大きな反響を呼んでいる。


    竹中氏の意見は、
    正社員を保護し過ぎていることが
    日本における雇用の硬直化の温床となり、
    結果として流動化を阻害している
    というものだ。


    一理はあるが、賛成も出来ない。


    歴史的に雇用の問題は
    雇用する側が自分の都合が良いように
    ルールをつくり、搾取してきた
    という厳然たる事実があるからだ。


    もし有効なルールを作らずに
    正社員の保護規定だけを撤廃したならば
    雇用者全員が今の非正規雇用者のルールで
    働くことになるだろう。


    それは雇用者にとっては好都合だが、
    雇用される人にとっては間違いなく
    デメリットの方が多い。


    竹中氏が推進した郵政民営化だけでなく、
    なんでも規制緩和することが善というのは、
    きわめて乱暴である。


    ところで、非正規雇用者がすべて
    正規雇用を望んでいるかというと
    そうではなくて、


    経産省の調査によれば約半数の人は
    正規雇用を望んでいないという。


    背景に多様化するライフスタイル、
    価値観があり、
    いくら待遇が良くても拘束されたくない
    という人が増えているのだろう。


    そんな中、
    テンプ・トゥー・パーム (紹介予定派遣)
    という働き方が登場してきている。


    これは、2000年12月の改正労働者派遣法
    により解禁された雇用形態で、


    派遣スタッフとして一定期間(最大半年)
    の就業を行った後、
    就業先企業と就業スタッフの双方が合意する場合に、
    直接雇用の正社員(契約社員)として
    働くことができるというものだ。


    本人が正社員になりたくなければ、
    そのまま非正規雇用を選択することもできる。


    雇う側、雇われる側のミスマッチを少なくする
    方法として徐々に増加しつつあるようで
    雇用の流動化策の一つとして有効だろう。


    自分が思うには、
    竹中発言のように正規雇用を無くすのではなく、
    正規雇用と非正規雇用の壁を無くせば
    いいことなのではないか。


    つまり、双方の合意でどちらの契約形態も
    自由に行き来できるようにすればいい。


    雇用の硬直化で問題なのは、
    ライフスタイルに合った働き方のニーズが
    社会で高まっているのに、
    それに応えられていないことだ。


    例えば会社員が一年間世界を巡る旅に
    出かけようと思ったら、
    休職という方法はあるものの
    一般的には退職するしか方法が無いだろう。


    だが、正規雇用と非正規雇用の壁が低ければ
    つまり雇用が流動化していれば
    後顧の憂い無く辞めて旅に出ることも可能だ。


    企業の側にとっても
    小さい採用コストで優秀な人材を
    確保できるチャンスが拡がる。


    今の日本では職業に就く就職ではなく、
    会社に就く就社をしているというのが実態だ。


    しかし、労働を購入して対価を支払っている、
    労働を提供して対価を得ている
    ということをもっと労使双方が認識して
    真の意味の雇用・就職が実現するのが理想である。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)働き方

    2015年01月18日

    意外と研究されていない老人にとっての居心地の良さ


    昨日起業関係者の集まりがあり、
    そこで最年長のМさんがとても興味深い
    ことを仰っていた。


    Мさんは今年85歳になるが、
    たんにその年齢で起業をしようという
    元気な老人というだけでなく、
    独特の人生観を持たれていて、
    聞く人の心を打つ。


    Мさんいわく、
    高齢化社会といいながら、
    現代社会の福祉政策は、
    老人のことを本当に理解しているとは
    言い難いのだという。


    高齢者福祉の根底には、
    老人とは心身が衰えた、保護すべき人々
    という固定観念があり、


    居心地の良い場所(居場所)をつくる
    と言いながら、
    実態は老人のことを理解していないため
    全くそうはなっていないのだとか。


    Мさんに言わせると
    元気な老人は旅行や催し事に参加したり、
    サークルで何かにトライしたりしても
    そこが自分の居場所とは感じないのだそうだ。


    ではどんな時に自分の居場所と
    実感できるかというと、
    それは
    「自分が必要とされていると
    実感できた時」

    なのだそうである。


    例えばモノづくりなど工芸をする
    イベントやサークルがあったとして、


    そこで何かを作る喜びよりも
    それを誰かが買ってくれた時、
    買った人が喜んでくれた時
    最も喜びを感じ、自分の居場所として
    実感できるのだという。


    人は自分の中で完結することに対しては
    さほど意義を感じないが、


    他者に対し影響を与えること、
    それが役に立つとか喜んでもらえる
    というようなプラスの影響がある時、
    大きな意義を感じるものである。


    高齢者福祉にはその視点が
    脱落しているので、
    それをМさんは言っている。


    かつての農村の大家族の老人は、
    老人ではあっても大切な役目があり、
    周囲から尊敬されていた。


    そんな老人にとってそこはどれほど
    居心地の良い場所であったろう。


    ところで、
    この「自分が必要とされている」
    という実感が人には必要というのは、


    高齢者だけでなく、
    どの年代や性別、職業の人にも
    あてはまることではないか。


    逆に人は「自分なんか誰からも
    必要とされていない」と思った時に
    絶望するものである。


    Мさんいわく、高齢になると
    心身は5年ごとに確実に衰えていき、
    それを実感できるが、
    好奇心だけは全く衰えないのだとか。


    Мさんの話を聞いていて
    むべなるかなと思ったものである。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)居心地の良さ

    2015年01月17日

    南国東南アジアでカツラを売るには


    日本国内では当たり前に売れていて
    市場が成立している製品でも
    ところ変われば全く売れていないもの
    というのは確かにある。


    たとえ話でよく使われる
    「北極圏で冷蔵庫を売る」とか
    「未開の国で靴を売る」は
    空想の話だが、


    東南アジアでのカツラの販売は
    実際これから市場が立ち上がってくる
    段階にあるらしい。


    東南アジアは、その蒸し暑い気候、
    現地の人にとっては高価であるなどの理由から
    カツラの市場としては空白地帯だったようだ。


    だが、洗髪する際の水質の悪さなどから
    薄毛に悩む人は多く、
    最近の経済成長による中間所得層の増大から
    急速に市場としての期待が高まってきた。


    しかし、潜在ニーズはあっても
    それだけで事業が成功するほど
    新規市場は甘くない。


    そんな中、東南アジアでの事業拡大を目指す
    アートネイチャー社の戦略は、
    一に品質、二にサービスの質、
    そして三にホスピタリティ
    だという。


    カツラは人毛がベストだが、
    それだけだとメンテナンスが大変だし、
    安価な化繊のみだと「いかにもカツラ」
    になってしまうのだとか。


    そこを熟練工が一本ずつ丁寧につくることで
    ホンモノに近い品質にしている。


    サービスでは専門のヘアスタイリストが
    顧客の相談に乗り、
    ただの増毛ではない美しさの演出の
    手助けする。


    そして最も重要かつ難しいのが
    ホスピタリティ。


    来店するお客は、
    髪の毛の悩みだけでなく、
    家庭や職場、人生の悩みなども
    販売員やスタイリストに話をしていく。


    それに暖かく応えるのが
    ホスピタリティなのだ。


    ホスピタリティは際限がなく、
    とても難しいサービスだと思うが、
    これこそが価格が高くても顧客に
    購入してもらえる最大のカギだと思う。


    モノやサービスを売るということは
    一見、物品や労務を買ってもらっている
    ように見える行為だが、


    実はもっと別の大切なものを
    顧客は買っている。


    知人にランドセルの通販を個人で
    やっている人がいるが、


    その人は量販店と同じ物を
    量販店より高く売っているにもかかわらず、
    量販店以上にたくさん売っている。


    ではなぜ売ることが出来るのかというと
    顧客に対しホスピタリティを提供し、
    顧客がそれに共感をしてくれるからなのだ。


    その人はただランドセルを売るのではなく、
    メールで子育てお母さんの相談に乗ったり、
    代償を求めない暖かい心の対応を実践している。


    顧客はその販売者の気持ちに共感し、
    どうせ買うならその人からとなっている。


    新しい土地で、その土地には無い
    新しい物を売ろうとする時、
    品質やサービスにだけ注力しがちだが、
    実はホスピタリティこそが最強の武器なのだ。


    アートネイチャーがその点を忘れず、
    共感者をたくさん作ることが出来れば
    きっと事業は成功するだろう。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)新事業

    2015年01月16日

    本当に大事なことは自分だけで決めるべき


    SNSの普及の裏には、
    仲間外れになり一人ぼっちになることを
    極度に怖れる心理があると思う。


    常に友人とつながっていたい、
    一番大切なものは親でも財産でもなく
    友達や仲間だと公言する人も増えた。


    人との絆こそ、自分にとっての宝物
    だという。


    だが、自分はそれを幻想だと思っている。


    誤解を恐れずに言えば、
    友人との関係性の中でしか己の存在感を
    得られないというのは
    一種の逃避である。


    究極的に人は一人で生まれ、
    一人で死んでいくものである。


    友人や仲間といえど所詮は他人、
    自分の全てを知るわけでもないし、
    自分の人生に対し何らの責任も無い。


    自分の弱さ、不安感を友人とつながる
    ことで確認したいというのは
    一人で立ち向かうことから逃げている。


    自分にとって本当に大事なことは、
    人に相談すべきではなく、
    自分自身が決断すべきだと思う。


    人に相談して、その言葉に従って行動し、
    結果が芳しくなかったら、
    相談相手のせいに出来るだろうか。


    すべての答えは自分の中にあり、
    人に引き出してもらうことはいい。


    だが、最後に決めるのは
    友達でも仲間でもなく、
    自分自身なのだ。


    もっともこんなことを書くと
    「逃避して何が悪い」と言われそうだ。


    逃避しても悪くはない。


    絶対に後悔しないというのなら。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)きょうの言葉

    2015年01月15日

    体温と健康 真逆の説をどう考えるか


    日本人などアジア人の平均体温は
    国際的に見て相当低い部類に入るらしい。


    欧米人やネイティブアフリカンと比べると
    0.5から1.0度も平均体温が低いのだそうだ。


    体温が低いと寒さには弱いと言われるが、
    確かに欧米人が真冬でも平気で半袖を
    着ているのを見ると納得できる。


    さてこの体温だが、
    健康との関連については
    真逆の説が存在する。


    いわく、体温を高く保つことが
    疲れにくく抵抗力の高いからだを作るので
    健康に良いという説、


    一方で65歳以上の人700人を対象とした
    25年にわたる統計的調査では、
    長生きした人は体温の低い人が多かった
    という報告がある。


    実際、平均体温の低い日本人の
    世界的長寿はよく知られていることである。


    このような真逆の話というのは
    健康に関しては数多い。


    炭水化物ダイエットがあるかと思えば
    しっかり摂ることこそ健康とか、


    動物性たんぱくの摂取やスポーツについても
    相反する説が公然と発表されている。


    シロウトとしてはどちらを信じていいのか
    さっぱりわからなくなる。


    だが、真逆の説があるようなことについては、
    自分は人それぞれなのではないか
    と思っている。


    健康に関する研究というのは、
    対象が人体であるため実験や検証が
    きわめて難しい。


    だから様々な説も、
    少ない研究事例を使って
    自説を主張しているに過ぎない。


    元々、人は様々なものなのであり、
    それを僅かな研究事例で説明しよう
    とすることが無理なのだ。


    だから体温については
    あまり気にする必要もないが、


    カロリー摂取が同じで体温が低いと、
    学習効果が高まるという三カ月間にわたる
    実験結果がある。


    たらふく食べている人や
    ふつうの食事を続けている人より、
    カロリー摂取を20%抑えた人の方が、
    試験の成績がいいという研究レポートは
    ちょっと面白い。


    貧乏で食うや食わずの方が
    勉強がはかどるということか。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)健康

    2015年01月14日

    どうせ転職するのなら別の業界がいい


    昨日、大手家電量販店の元部長が
    不正競争防止法違反の容疑で逮捕された
    ニュースが報道された。


    元部長は、幹部社員でありながら
    退職後、同じ業界の別の家電量販店に再就職した。


    そこまではよくあることだが、
    元部長はこともあろうに元の会社のパソコンIDが
    退職後も90日間有効なことを悪用し、


    営業秘密として管理されていた
    「販促スケジュール案」や
    チラシ、ダイレクトメール情報など4件を抜き取り、
    就職先の社内で自身のパソコンに転送、
    不正取得したという。


    元の会社の情報管理の杜撰さにも驚きだが、
    逮捕された元部長の見識の無さにも呆れる。


    転職の際に同じ業界の別の会社に就職する時は
    このような疑念を持たれないよう細心の注意を
    払うのは当然のことである。


    どうしても自分の過去の経験や
    知見を活用したいのなら、
    せめて別の業界に就職先を求めるべきだし、


    同じ業界の競合先に就職するのなら、
    以前の勤務先の情報は徹底的に消去し、
    聞かれても答えない意思の強さを持つべきである。


    自分の場合、会社を退職し、
    フリーとして再契約をしたが、
    その際自分から申し出てNDA(秘密保持契約)の
    案文をつくり、会社と契約をした。


    法に抵触うんぬん以前に、
    人としての道義を守ることは
    働くものとして最低限のことである。


    ただもし自分なら、転職にあたって
    同じ業界には就職をしたくないなと思う。


    真のビジネススキルとは、
    直接的な業務知識よりも普遍に活用できる技能
    のことだと思っているからだ。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)時事ニュースから

    2015年01月13日

    教科書の復習より、問題集に取組む方が効率の良いという理由


    いよいよ本格的な受験シーズンを迎え、
    受験生の皆さんは最後の追い込みで
    ハードな毎日を過ごしていると思う。


    このブログは、
    人間の能力発掘がテーマなので、
    効果的な勉強法に対しては強い興味がある。


    難関校の入試や難関資格の試験を
    突破するような勉強のできる人に
    共通していることがある。


    それは元々の資質もさることながら、
    実に効率の良い効果的な勉強法を
    実践していることだ


    人間に与えられている能力には
    元々大きな遜色はないと思っているが、
    知恵の量には大きな差がある。


    試験に強い勉強のできる人は
    この「知恵」の量が格段に多い。


    試験に弱い人は教科書や参考書を
    万遍なく勉強しようとするが、


    試験に強い人は、
    まず出題傾向や出題者の意図を考え、
    そこだけにフォーカスをする。


    そんなことは分かっているよと言う勿れ。


    実はある研究報告によると、
    教科書を復習する勉強法より、
    問題集に取組む方勉強法の方が
    効率の良いことが証明されている。


    人の脳は、インプットしている時より
    アウトプットしている時の方が、
    記憶の定着率が2.3倍も良いという
    結果が得られている。


    つまり、教科書や参考書を開いて
    苦手なところや出来なかったところを
    重点的に暗記するような勉強法より、


    問題集をたくさん解くような勉強法の方が
    はるかに効率的に記憶が定着するのである。


    このことは「教えることが最良の
    学ぶこと」という事実にも通じている。


    あるテーマがあったとして、
    そのことをプレゼンで多くの人に伝え
    なくてはならないとなれば、


    必死で勉強し、シュミレーションするので
    記憶の定着率は自分だけの勉強の時より
    格段に高くなるのは、
    実際に多くの人が経験しているはずだ。


    人によっては、インプット3割、
    アウトプット7割とまで言う人もいる。


    自分は当面何かを受験する
    という予定は無いが、


    せっかく得た知識を定着させるためにも
    アウトプットを心掛けていきたいと思っている。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)勉強法

    2015年01月12日

    自己都合で退職した場合の教育訓練費返還規定は適法か

    国内航空第3位のスカイマークが、
    自己都合で他社へ転職する複数のパイロットに対し、
    社内での「教育訓練費」約400万円を返還するよう
    求めているそうだ。


    パイロット不足を背景にした他社からの
    引き抜きを防止するため、
    入社時に教育費返還の承諾書を書かせている
    ことから会社側が請求した。


    しかしこれが適法かどうかは
    微妙なところである。


    たしかに新人の教育には多大なコストがかかる。


    特に航空機のパイロットともなれば
    稀少性の高い特殊技能だから通常の
    新入社員教育とは比較にならないコストが
    かかるだろう。


    この件は裁判になっているらしいが、
    争点は入社時の自己都合退社規定が
    そもそも適法かどうかだろう。


    私見だが、スカイマークのこの規定、
    適法とはいえない気がする。


    たしかに多大なコストをかけた会社側にとって
    技能だけ習得しておいて、
    さっさと辞められたら大きな損失だが、


    職業選択の自由は憲法で保証されており、
    退職理由が労働者側の意図的な行為であると
    立証することは困難だと思う。


    仮にこのような退職時に教育費用返還
    のような規定が容認されるとなれば、


    例えは悪いが、
    江戸時代の花魁の足抜け規定を
    適法とするのと同じことになってしまう。


    江戸時代の花魁は、
    本人の関与できないところで店に
    多大な借金があることになっていて、
    それを返却しないかぎり一生自由の身にはなれない。


    これとて店側の言い分は
    一人前の花魁にするためには子供の時から
    稽古事など莫大なコストをかけているから当然
    というものだ。


    スカイマークは、すぐに辞めてしまう
    ことを防止したいのなら
    もっと別の手段で引き留めをはかるべきだった。


    人が企業で働くということは、
    あるいは辞めずに継続して勤めるということは、
    何も報酬や待遇だけがモチベーションではない。


    継続勤務の最も大きなモチベーションは、
    そこに勤め続けることで自分自身が成長できる
    と感じられることである。


    今回の件のパイロット候補生も、
    当初スカイマークから示されていたより
    実際の搭乗機会がはるかに少なく、


    このままでは機長資格取得に必要な飛行時間
    を達成するのに何年も余計にかかってしまう
    ということが発端だったと聞く。


    航空産業のみならず、
    今後他の産業でも中途転職が一般化した場合、
    同じような問題が多発する可能性がある。


    その意味で、今回の一件、
    どのような司法判断が下されるか
    興味深いところである。



      

  • Posted by グッドリスナー at 17:00Comments(0)時事ニュースから