たまりば

多摩のコミュニティビジネス 多摩のコミュニティビジネス多摩市 多摩市

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by たまりば運営事務局 at

2014年10月11日

女性の社会進出に立ちはだかる長時間労働の壁


女性の社会進出は、
労働人口が高齢化、少子化の日本にとって
必須の解決すべき喫緊の課題である。


しかしそこに立ちはだかる最大の壁は
長時間労働の壁だ。


女性の社会進出というからには、
ただ働く人を増やすというだけでなく、


責任ある高い地位やポジションに
登用することが必要になる。


だが、日本の労働環境においては
出世には長時間労働を避けて通れない。


例外も徐々に増えてきたが、
職場で高いポジションに就いている
女性の多くは未婚者かこどものいない
既婚者である。


一人一人に大きなポテンシャルを
求められる現代の職場環境で、


出産のための長期離脱や
小さい子がいるから残業拒否
というのはあり得ない。


実質機能していない「ノー残業デー」、
男性社員の「育休」など制度はあっても
それでは不十分である。


日本では定着しなかった「フレックスタイム」も、
結局実施しても、ほとんどの人が
「遅出」で「遅い帰宅」を選んでしまうからだったらしい。


調査報告によると管理職になるには
女性の方が男性より長時間労働を
しているケースが多いという。


自分は、女性が長時間労働から解放され、
女性が高い地位を得るためには
不可欠の要素が三つあると思っている。


第一は「権限と責任」を個別契約
によって明確にすることと、
二番目は契約に付随する評価の透明性である。


口酸っぱ(くちすっぱ)だが、
日本の職場は職務規定があっても
権限、責任とも曖昧だ。


それを個人契約の形で明確にし、
職場でも公表開示する。


職務権限のあることについては
上司といえども介入させない。(助言は別)


そして現在は密室になっている
評価に透明性をもたせる。


透明性があると評価する側も
たんなる好き嫌いのいい加減な評価は
できなくなるし、
本人の責任も明確になる。


そして最後の三番目は
労働時間の総量規制の厳格化である。


残業規制にしてしまうと労働者本人が
就業時間をコントロールできないが、


総量規制なら本人の権限と責任で
バランスを配分できる。


つまり、ヒマな週は極力短時間働き、
忙しい週に集中させることもできる。


これはジョブディスクリプションが
徹底されることが前提だが、
ぜひそうすべきであると思う。


働き方も自分でデザイン出来るようになれば、
女性は出産や子育てで出世を諦める必要も
なくなり、社会進出が進む。


男性の育児や家事も女性と計画的に
バランスを取りやすくなる。


夢物語のように聞こえるかも
知れないが、
一部の欧米諸国では
既に実践されていることである。



  

  • Posted by グッドリスナー at 23:55Comments(0)

    2014年10月11日

    御嶽山噴火災害らに対する自衛隊派遣について思う


    甚大な被害をもたらしている
    御嶽山の噴火災害、
    自衛隊の災害派遣について
    様々な意見が出ている。


    中にはわけ知り顔の評論家が、
    「二次災害を怖れて捜索中止にする
    程度の自衛隊なら、海外の戦場では
    どうせ役に立たないから心配いらない」
    と見当違いの皮肉を言ったりした。


    例の集団的自衛権の問題で、
    自衛隊が同盟国の戦闘行為への加担を
    余儀なくされるのではとの懸念が出ている
    ことからの発言だ。


    あまりの見識の低さ、バカさ加減に
    コメントもでないが、


    問題は、そのことより災害対応の困難さ
    が一般にあまりにも理解されていないことだ。


    大きな災害や事故の度に
    現地の想像を絶する災害対策の困難さを
    全く理解しない無責任な発言が目立つ。


    「なだしお事件(潜水艦が客船と衝突、客船が沈没)」や
    北海道の山崩れによるトンネル崩落事故など
    毎度繰り返される「どうしてもっと迅速に
    救助活動ができないのか」の声。


    一刻も早くの気持ちは理解できるが、
    人間の力を過信していないか。


    「なだしお」の時、被害者の人達は
    40mの海底に沈んでしまっていた。


    40mなんて大した深さじゃないと思うのは
    シロウトで、空気を圧縮した通常潜水では
    その深さには10分しかいられない。


    海中での視野は極端に狭くなるので、
    たった10分間では捜索は進まない。


    いきおい人海戦術となろうが、
    レジャーではない特殊な潜水なので
    人手も訓練された潜水士に限られる。


    家族の焦燥感は理解できても
    人力ではどうにもならないことが
    世の中にはある。


    北海道のトンネル事故の時も
    現場はトンネル設計強度の100倍を超す
    岩石で覆い尽くされ、捜索は難航した。


    今回の御嶽山とて自衛隊員の首まで
    粘土化した火山灰に埋まった写真を見ると
    想像を絶する過酷さなのだろう。


    だいたい自衛隊だから災害対応にも強い
    と思うのは勝手な勘違いで、


    災害で求められるスキルや体力は
    戦闘行為とは全く別ものである。


    畑違いの場面で、現場も知らない人間の
    無責任発言に晒されている自衛隊員たちは
    まったくもって気の毒である。


    メディアに対しては、もっと捜索活動にあたる
    人たちの労苦を公平に報道してほしいと思う。


    ちなみに火山灰に首まで浸かった自衛隊員の写真は、
    日本のメディアでなく
    海外のメディアが報道したものだった。



      

  • Posted by グッドリスナー at 12:00Comments(0)