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2015年01月22日

なぜ日本では貴重な人材が還流しにくいのか?


ちまたで中高年のセカンドキャリアが
最近よく取り上げられる。


だが、大企業の高いスキルを持った人材が、
それを切望している中小企業に
うまく還流していないのはなぜだろうか。


一つには再雇用制度が法律で義務化
されたことも理由だろう。


年金支給年齢に達するまで
定年後も勤めていた会社に残れるので
あえて小さな会社で苦労しなくても
と考える人は多い。


しかしそれ以上に
「自分のスキルなど今までの会社だから
通用するもので、
会社を離れたら何もできない」
と思っている人が多いように見える。


日本の会社の帰属意識養成技術は
たいしたもので、
社員に対し実際にはいろいろ出来るのに
会社があってこそと巧妙に思い込ませている。


以前にも書いたが、
子象と杭の関係である。


象は子象の時、子象の力では
抜けない杭につないでおくと


大人になってそんな杭など簡単に
引き抜ける力をつけても


杭とはぬけないものと
思い込まされているので
決して杭を引き抜いて逃げない
のだそうだ。


自分が知るかぎり、
特に大手の企業で管理職だった
ような経歴の持ち主は
非常に高いスキルや仕事のリテラシー
を持っている。


そんなスキルなど会社の中だけで、
たいした価値は無いと思うのは勝手だが、


そんな人は長年にわたって杭は
抜けないと思い込まされてきた
象を彷彿とさせてくれるのである。


会社側にとっても、
報酬が三分の一になって
モチベーションの下がった人を
雇い続けるデメリットがある。


本人のためにも会社のためにも
新天地への人材の還流を
真剣に考えるべきときである。




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    Posted by グッドリスナー at 17:00│Comments(0)きょうの言葉
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