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2014年12月10日

撲滅すべきブラックバイト なぜはびこる?


ひと頃問題になった外食チェーンの
学生のブラックバイト問題、
今なお根本的に状況は変わっていない。


アルバイトなのにノルマがあり、
目標達成できないと
給与から天引きにされたり、


辞めたいといっているのに
退職できなかったり。


ボロボロになるまで働かせられた上に
セクハラやパワハラで追い込まれる。


しかしアルバイトといえども労働者、
労働関係法規の適用対象であり、
これらは極めて違法性が高い。


労働契約上いかなる理由でも
退職の自由はあるし、


一定の要件を満たせば有給休暇も
取得できるのだ。


ちなみにアルバイトが労働組合に加入したり
組合を結成することも自由である。


ブラックバイト問題に関しては
使用者、学生ともあまりに無知だ。


ただ学生には親の年収減や失職などで
学業を続けるためにバイトをせざるを得ない
場合も多く、救済が必要である。


かつて人の確保が難しかった時代には
労使双方に労働契約の認識が明確だったが、


長引く不況と雇用側の買い手市場が
そんな認識を薄れさせてしまったとしか思えない。


あるいは雇用側が学生の無知、
不勉強につけ込んでいると言った方が
いい場合も多いのかもしれない。


なぜブラックバイトがはびこるのか、
その理由は、
「権利というのは
不断の努力で維持しなければ
消失してしまう性質のもの」だからである。


かつて労働者が圧迫され、
搾取されていた時代
とてつもない労苦の末、労働者の
権利を守る法がつくられた。


だが、長い間に時代背景は変わり、
権利も少しずつ風化してしまった。


アルバイトを確保できなくなった
某外食チェーン経営者の
「最近の若者はきつい仕事をやりたがらない」
などのバカ発言も、
そんな背景から生まれたのだろう。


今はネットワークの時代、
情報共有はとても容易になっている。


アルバイト学生においても
新しい団結が必要だろう。




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    Posted by グッドリスナー at 17:00│Comments(0)働き方
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