たまりば

多摩のコミュニティビジネス 多摩のコミュニティビジネス多摩市 多摩市

2014年09月01日

きょうは防災の日 備えは万全ですか?


9月1日は防災の日。
なぜこの日が防災の日かといえば
関東大震災が発生した日だからである。


発生したのは大正12年だから、
もう91年も前のことになる。


自分の父親は当時小学生で、
最も被害の大きかった下町に
住んでいた。


被覆廠跡地では4万人以上の人々が
亡くなったが、当時彼はそのすぐ近くに
住んでいて、


そこに避難しようとしたが満員で入れず、
逆にそれで命拾いした。


最近はGoogleでも防災マップ
というのを公開していて、


都会地の場合、いざという時
どこに逃げ込めばよいか
スマホなどでもわかるようになっている。


だが、被覆廠跡地も下町にあっては
数少ない空き地で、大火災の時には
逃げ込みたくなるような立地だった。


だが、それなのになぜ4万人もの人々が
亡くなったのかといえば、


キャパを超えて人が集まってしまったのと
「火災旋風」が発生したからである。


大きな火災があると旋風が発生する
ことはよく知られているところだが、


関東大震災の場合、
空前の規模の大火災だったため、


巨大な竜巻級の火災旋風が
発生したらしい。


竜巻と違って、高熱であるため
火災旋風は周囲を焼き尽くす。


被覆廠後に逃げ込んだ4万4千人もの人々は、
火災旋風によって一瞬に焼き尽くされたのだ。


父にとっては、
小学生ながら強烈な体験だったらしく、
戦時中の話よりも大震災の話の方を
よく話していた。


関東大震災の時は、
河川に飛び込んで難を逃れようとした
人たちも多かったが、
ここでも多くの犠牲者が出た。


水の中は一見安全に思えるが、
実は水面は高温となるため
非常に危険である。


火は浮遊物や油に引火し、
水面も火の海となるためだ。


現在下町で避難地域に指定されている公園や
学校などでも、定員を超えた人々が集まり、
規模の大きい火災旋風に見舞われた時は危ない。


そうなると下町はどこも危険に思えるが、
地下は比較的安全である。


東京など大都市の地下には、
地下鉄や大雨用の排水路、共同溝などが
縦横に張り巡らされていて、
一大地底都市の様相を呈している。


それらを整備して
非常物資なども備蓄しておけば
下町の避難場所としてはとても
有効であろうと見る。


ここのところ首都圏直下型大地震
の話はあまり聞かないけれども


日本に住むということは
自然災害に関しては火薬庫の上に
済んでいるのと同然、


可能なかぎりの叡智を尽くし、
備えておくべきだろう。




  • Posted by グッドリスナー at 17:29│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    削除
    きょうは防災の日 備えは万全ですか?
      コメント(0)