プロフィールプロデューサーの独り言

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

成功した中国人経営者たちに
京セラ創業者の稲森和夫さんの経営本が
絶賛されているらしい。


なにしろ３５０万部の大ベストセラー
というから驚きだ。


彼等の一部はビジネスを大成功させ、
その富で別荘を買い、⾼級⾞を買い、
⾼級品を買い集め、世界旅⾏に出かけ、
あらゆる贅沢を経験している。


しかし、どれだけ贅沢をしても、
満⾜が得られず、幸せを感じない。


そんな彼らが稲森さんの本に出会い、
私利私欲を抑え、世のため⼈のために尽くす
『利他の⼼』を知って実践し、
⼈⽣に喜びを感じるという。


これでもかと中国のダメダメ部分、
食品安全性問題やニセモノ天国、
拝金主義で詐欺まがい商法が跋扈という
報道を毎日聞かされる日本人としては、
信じ難い話である。


なぜ稲森さんの本が人気なのかは
別の機会に譲るとして、


「中国人が」という時、自分たちが
ステレオタイプ化した思考に陥っている
ことに気づかされる。


ステレオタイプというのは、
一般的によく見られる属性をもって
全体もそうであると単純化してしまう
考え方のことである。


例えば、「いつも陽気なアメリカ人」、
「酒飲みで大男のロシア人」、
「全員がカンフーの達人の香港人」、
「誰もがサッカー大好きブラジル人」
といった見方である。


国内でも、
「計算高い大阪のオバチャン」とか
「ネクラで無口の東北人」、「カッコつけしいの東京人」
などと言われることがあるが同じことだ。


全体として比較的特徴的とは言えても
例外もウンザリするほど多く、
しょせん何かの判断基準になるような
シロモノではない。


「中国人は」という時も、
そのようなステレオタイプ
の考え方をしがちである。


だが、なにしろ１２億人以上もの人口があり、
多民族、多宗教社会の中国である。


全部が全部報道からイメージされるような
人たちであるわけではもちろんなく、
中にはそういう人もいるというレベルである。


自分にも中国人の友人が何人かいるが
ステレオタイプのイメージには全く合致しない、
シャイで誠実な人柄である。


特に中国、アメリカ、ロシアといった国々は
国土も広く、単純化することは危険である。


このような人口の多い大国というのは、
国内にいくつもの国が並行して
共存しているのだと考えるべきなのだろう。


大事なことは、国でも〇〇人でもなく、
要するに個人しだいなのだと思う。


メディア報道というものは、
物事を単純化して分かりやすく伝えたい
と思っているものなので、


受け取る側としては、
ステレオタイプ右翼にされないよう
常に気をつけなくてはならない。




  

御嶽山の噴火災害で、
行方不明者の捜索が難航している。


現在も続く噴火、大量の火山灰、
しかも３０００ｍを超す高度による薄い空気、
悪条件がいくつも重なっている。


そして深刻なのが行方不明者の把握である。
そもそも正しい行方不明者数が
把握できていない。


土砂災害の場合は、多くが居住者なので
その点人数は把握しやすい。


しかし登山の場合は遠方からの来訪者も多く、
来ていたのかいなかったのかさえ
はっきりとは把握できない。


現に麓に置き去りにされているクルマ
などから家族に問い合わせたりしている。


高山や難易度の高い山の場合は、
登山届が義務付けられていて、
ある程度正確に把握できるのだが、


御嶽山は比較的容易に登頂できる山
のためそれもない。


実際に死亡が確認された人の何人かは
登山届を出していなかった。


海や山では、行動の起点と終点が
はっきりしていないと
いざという時大変困ったことになる。


今回の御嶽山噴火の場合、
どこで捜索を打ち切るか、終了とするか
今後非常に難しい決断を迫られる。


そこで思ったことだが、
スマホのアプリで登山届が一発登録
できるようにしてはどうか。


メニューの中から登山対象の山と
登山口を選択し、
入山日時と人数を記入して送信する。
そして下山の時、また終了と送る。


送信者のＩＤは発信時点で明確だから、
たったそれだけのことで入山状況は
捜索者が短時間に把握できる。


山だけでなく、海のレジャーでも
行動情報があるといざという時には
とても役に立つはずだ。


なんでもスマホや携帯でできる時代、
そんな活用の仕方もあると思う。